第四章 ページ6
四章も元気にやっていこー!と思います☆
なんだかんだで、教室へ入り、授業を受ける。
あの時の3人の表情が、胸の中に引っかかる。もやもやして、私の中を駆け巡る…。
先生の顔も、よく見れないくらい、気掛かりだった。
『 えー。次の数式が、解る人ー 』
解る筈もない。
聞いていないのだから。
でも、皆も誰も上げない。言いたくないからだ。
それもそうだ。
わざわざ、面倒くさいことなんて、したくない。
ー面倒くさい……。ー
そう言えば、私が蒼穹に言ってから態度が可笑しくなった。
もしかして、蒼穹も壮真君のことを____
__やめよう__
頭が混乱し始める前に、そう思うことで考えることを終了させた。
親友である前に、蒼穹は他人。
別に、蒼穹が何を考えようと想おうと、私に文句を言う権利はない。
だから。
「待とう」。
言ってくれるまで。
気付くと、授業は終わっていた。
私がボーっとしていたことなんて、先生は気付いていない。
少し寂しく感じてしまうのは、我儘だろう。
なんて、私が考えて居ると。
『 A…授業中、ボーっとしてなかった?大丈夫? 』
………
蒼穹は、気付いたらしい。
その
何も聞こえない。
それに、何も見えない。
でも、私は気付いてた。
静かになったんじゃなくて、何も聞いてないってことに。
見えないんじゃなくて、見てないってことに。
『 蒼穹…ごめ、ごめんね…… 』
『 えっ…ちょ、A。どうしたの? 』
ごめんなさい。
私ね、逃げてた。
気持ちを確かめるのが、怖かった。
蒼穹と気持ちがすれ違うのが、怖かった。
すると。
『 あっ、蒼穹ちゃん、A…ちゃん!何話してるの? 』
『 ………っ! 』
私は、その時見ちゃった。
蒼穹の顔が輝くのを。
嬉しそうに、息をのむのを。
『 あ、壮真…。ううん。授業の話よ、授業の 』
『 あぁ……!今日の数学、数式難しかったよね! 』
『 だよね。壮真も、そう思うよね 』
蒼穹、凄く嬉しそう。
壮真君、凄く楽しそう。
私のことなんて、もう見えてないみたい。
なんで分からなかったのだろう。
二人は、幼馴染じゃない。
仲、いいじゃない。
蒼穹、優しいじゃない。
私は、もう二人を見ていられなかった。
辛かった。
涙が零れそうで、堪らなかった。
『 ……… 』
無言で、窓際へ移動した。
空は、
よく晴れていた____。
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美月(プロフ) - チョコレートさん» ありがとう!夢主可愛いかなぁ・・嬉しい♪見てくれてありがとー★ (2018年2月12日 8時) (レス) id: 8bca99ae07 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - 更新頑張って!夢主可愛いね♪ (2018年2月12日 6時) (レス) id: eea7e16f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美月 | 作成日時:2018年1月28日 20時