第三章 ページ5
さぁて、第三章も頑張りたいと思います！
あーあ…。
蒼穹も羽も、一体どうしたんだろう。
二人の表情を伺う様に除き見ると、胸が張り裂けそうなくらい苦しくなる。
私は、なにか悪いことでもしただろうか。
言いようのない感情が、私の中へ入ってくる気がして私は思わず俯いた。
…とそこへ来たのは＿＿＿
『 あら。羽君達じゃないかしら？浮かない顔をしているけれど、どうかしたんですの？ 』
＿＿＿一ノ瀬瑠香っていう女の子。
同級生で、それは蒼穹に負けないくらい美人で。
黒い艶のある黒髪が、優雅に揺れる。
そんな仕草は、息が止まるくらい綺麗。
でもね。
瑠香ちゃんは、少しだけ気が強い。
だから、私はちょっとだけ、苦手。
『 あっ…べ、別に。なんでもないよ 』
なんとなく慌てて、なにかを誤魔化している様な私の言い方に、瑠香ちゃんは気が食わないのか、眉を潜めて怪訝そうな顔をした。
そんな表情をすると、瑠香ちゃんは凄く迫力がある。
こんな所も、私はちょっと苦手。
『 なんですの？天野さん。あなた、少し私に酷いんじゃありませんこと？ 』
『 えっそ、そんなつもり＿__ 』
ないよ、そう言いたかった。
けれど、瑠香ちゃんのその言葉は少しだけ事実も帯びていて。
それで、私はあまり否定できなかった。
『 瑠香。そこまで、言わなくてもいいんじゃない？ 』
『 蒼穹……… 』
こういう時、蒼穹の強さを感じる。
美しくて、優しくて、それでいて爽やかに。
蒼穹と居ると、何時も感じるこの手の届かない感じ…多分それは蒼穹のこういう所を見てきたから。
『 はぁ……そこまで皆で責めることは、ないんじゃなくて？ 』
瑠香ちゃんはそう冷たく言い放って、足早に立ち去って行った。
その後ろ姿の背中が、酷く寂しそうに感じた。
なんでだろう。
『 まぁまぁ、取り合えず。授業始めるから、早く行こーぜ 』
『 ………っ 』
羽の優しい声と笑顔が、私の中へそのまま差し込んできたような気がした。
胸がどきどきいって。
なんで私こんなに心臓が痛いのだろう＿＿＿
その後、私達はなんてことない「演技」をして、教室へ戻った。
三章でやっと、瑠香ちゃんが登場したなぁ。
多分、これから大変なことになる…
なんて、私は仄かに予感した。
胸の奥の奥で。
少しして、その予感は的中することになる。
これからもお付き合い下さい！
頑張りますので。
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美月(プロフ) - チョコレートさん» ありがとう！夢主可愛いかなぁ・・嬉しい♪見てくれてありがとー★ (2018年2月12日 8時) (
レス) id: 8bca99ae07 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - 更新頑張って！夢主可愛いね♪ (2018年2月12日 6時) (レス) id: eea7e16f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2018年1月28日 20時
