第二章 ページ4
さてと、第二章も引き続き頑張ります。
私は、蒼穹の表情に不安を覚えてしまいました。
でも、蒼穹は優しく強く美しい人。
聞いたところで、簡単に教えてなんてくれない。
そう考えると、蒼穹が教えてくれるまで。分かるまで。
黙ってやり過ごすことに決めた私。
今まで蒼穹が私にそうしてくれた様に。
私も蒼穹を信じて、聞きたい衝動を堪えて笑った。
するとその時。
『 あ、A、蒼穹ちゃん。何話してるんだ？ 』
明るくて良く透き通る声の持ち主は、私の幼馴染の羽。
いい奴で、顔もスタイルも良いと思う。
笑っている顔は、見ているとこっちまで釣られて笑っちゃいそうになるくらい、感じがいい。
だから私は、羽のことが嫌いじゃない。
まぁ、恋愛感情を覚えたことは一度もないけれど。
『 羽こそなにしてるの？もーすぐ、一限目始まるよ 』
なんて私が誤魔化す風に返すと、弾ける様に羽は笑った。
『 じゃーさ。一緒に行かねー？ 』
『 うーん…しょーがないか、一緒に行ってあげる 』
羽は笑いながら私に、手を差し出してきた。
迷う演技をしながらも、私はその手を握った。
うん。
昔と変わらない、手の温度。
少し安堵する。
歩き出すと、蒼穹が私に耳打ちしてきた。
仄かに香る、ローズマリーの香りが懐かしい。
蒼穹の家の庭には、ローズマリーが沢山飾ってある。
蒼穹のお母さんは、蒼穹に似て凄く綺麗で優しい。
その香りは、甘くて優しい思い出の香りだった。
『 ねぇ………。Aって、壮真のことが好きなんだよ…ね？ 』
蒼穹は、なにを言っているのだろう。
ついさつき、打ち明けたばかりだと言うのに。
『 だって…今、羽君の手、握って歩いてるじゃん…… 』
『 そうだよ。でも、なにか問題ある？ただの友達だよ 』
うん。
羽は、ただの友達だよ。
『 ………それも、そうだね 』
蒼穹？
なんでそんな表情をするの？
当たり前のこと、言っただけなのに。
それに羽。
なんで羽まで、そんな辛そうな顔をするの。
私達は、友達でしょう？
その日、教室にたどり着くまで、私達の間には気まずい空気が流れた。
第二章も、なんだかもやぁとした感じのまま、終わっちゃった。
羽の様子まで変だし………どうしたんだろう。
こえからも、よかったらお付き合いください。
泣いて喜びます。
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美月(プロフ) - チョコレートさん» ありがとう！夢主可愛いかなぁ・・嬉しい♪見てくれてありがとー★ (2018年2月12日 8時) (
レス) id: 8bca99ae07 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - 更新頑張って！夢主可愛いね♪ (2018年2月12日 6時) (レス) id: eea7e16f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2018年1月28日 20時
