好き ページ19
北斗の胸を叩くあなた。
あなたの頬に涙が流れているのを見た時、
ハッとした北斗。
｢…っ！ご、ごめん｣
『う、ううん』
『私、帰るね』
『送ってくれてありがとう』
遠ざかっていく車。
今日1日で色々あり、ベッドに入るやいなや、
秒速で眠りについたAさんでした。
朝、
いつも通りを気取りながら出勤したAさん。
職場に行くと、樹の姿は見当たりません。
『…』
北斗｢おはよう｣
何事も無かったように佇む北斗。
『おはよう…』
そして特に感情が動かないまま、
あっという間に過ぎた1日。
そんなあなたを見兼ねて、
飲みに誘うマキ。
マキ｢こういうこと、言っちゃダメかもだけどさ｣
『ん？』
｢今日ずっと、｣
｢樹に依存してた頃のAみたいだったよ｣
『…』
マキに言われたからなのか、今日1日、
自分がなぜ、ものの抜け殻のようだったのか、
その理由がわかったみたいです。
『…』
『…好きなんだ』
浮かび上がる涙。
マキ｢え？｣
『私、樹が好きなんだ…』
マキ｢、、はあ｣
｢やっぱりそうだよね｣
『どうすればいいと思う？』
『何をしたらいいの？』
マキ｢…、どうもしなくてもいいと思う｣
『え、？』
｢樹、相当Aに夢中だから｣
そう言ってマキが目を向ける方向には、
傷を負いながら、
肩で息をしている樹がいました。
『樹…？！』
お店を飛び出し、
樹に駆け寄るAさん。
樹｢…全部、切ってきた｣
『…え？』
樹｢女の子との関わり、全部｣
『顔の傷は…』
樹｢叩かれた｣
『腕の傷は…』
樹｢強く掴まれた｣
『どうして…』
樹｢俺も、、わかんねぇ｣
｢何してんのかわかんねぇよ｣
｢でも、Aさんが好きすぎて、｣
｢本気だって、Aさんに伝えたくて｣
｢いても立ってもいられなくなって、気づいたら…｣
『…』
｢頭ん中まじで、、｣
｢Aさんのことでいっぱい｣
樹｢好き｣
｢Aが、好き…｣
そう言ってAさんの頬に片手を添え、
Aさんの顔を上げました。
『私も…好き』
そして樹はやっと、
Aさんにキスをすることが出来ました。
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Kakityann(プロフ) - まといさん» ええ…！とても嬉しいです♡最後までご覧いただきありがとうございました！ (2022年12月10日 10時) (
レス) id: 33c9d37b4c (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - 最高でした……ストーリー早くて読みやすくて……今まで見てきた中で一番いい小説でした！ (2022年12月9日 23時) (レス) @page20 id: 0d3bb14795 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kakityann | 作成日時：2022年12月4日 15時
