出張 ページ12
翌日
勤務表を見て驚いたAさん。
勤務表には樹とAさんの"出張(2泊3日)"の文字が。
呆気にとられ頭を抱えたAさんに、
ニコニコした笑顔でこちらへ向かってくる樹。
『…なによ』
Aさんの机に片手をつく。
樹「ラッキーだなーって」
「こんなに可愛い子と一緒にいれるのかと思うと」
『…もう動じないからね』
『どうせみんなにも言ってるんでしょ、』
樹「え？言ってな…」
『はいはい』
『嘘はいいから早く戻ってよね』
樹「いや、嘘じゃないって」
樹が何を言っても聞く耳を持たずに樹の背中を押し、
机へと戻らせたAさん。
マキ「ほんとに、軽々しくそういうこと言う人なんだね」
『ほんとにそう』
マキ「あれじゃ沢山の女いてもしゃーないわ」
『そうだね』
苦笑いのマキとAさんでした。
そしてそんな一部始終を見ていた北斗。
心がザワザワしている様子です。
いつもなら気楽にAさんに話しかけれましたが、
今は話のかけ方が分からず、
その日は1日も会話を交わしませんでした。
----------------出張当日------------------
北斗「…気をつけろよ」
ぎこちなく、ワシャワシャっと頭を撫でる北斗。
撫で方も忘れてしまったようです。
『ちょっと！』
『せっかく整えたのにボサボサにしないでよ』
北斗「…」
『え、なに？』
『北斗、最近おかしいよ』
『働きすぎなんじゃないの？』
北斗「…」
『…』
北斗「お前のせ…」
樹「遅いっすよーーー」
北斗の声をかき消すように響く樹の声。
手を振りながらあなたを待つ樹の姿が見えました。
Aさんは北斗の肩を軽く叩き、
『ちゃんと寝るんだよ』
そう言って樹の方へと小走りで向かいました。
そして北斗は、
自分のモヤモヤした気持ちの正体に気づいた様子で、
北斗「話せないのも寝れないのも…」
「…全部お前のせいだよ」
小さな声でボソっと呟いた。
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Kakityann(プロフ) - まといさん» ええ…！とても嬉しいです♡最後までご覧いただきありがとうございました！ (2022年12月10日 10時) (
レス) id: 33c9d37b4c (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - 最高でした……ストーリー早くて読みやすくて……今まで見てきた中で一番いい小説でした！ (2022年12月9日 23時) (レス) @page20 id: 0d3bb14795 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kakityann | 作成日時：2022年12月4日 15時
