61.「任せろ」 ページ11
k . side
kn「…人は、二回死ぬんや。」
訳が分からないといった顔をするA。そりゃあ、分からへんよな。これは、俺がAに助けられたときに思い付いた、馬鹿げた考えなのだから。
kn「…一度目は、心臓が止まった時。肉体的に限界が来て、もう笑うことも泣くことも出来なくなった時や。」
お前の母さんがそうであるように、人は死ねばもう戻らない。
いくら起こそうと揺すろうが、悲しいと泣き喚こうが、ふざけるなと怒ろうが、生前の時のように笑ってはくれないのだ。
kn「そして二度目は、……皆が、その人を忘れた時や。」
Aが、はっと目を見開いた。俺はそのまま話を続ける。
kn「…人は忘れやすい。どれだけ大切にしとった存在でさえも、忘れてしまうんや。……でも、その人を世界中の人間の誰か、たった一人が覚えとれば、その人がこの世で息をしていたことを、証明出来る。」
それは、自分の中で生きているということでは無いのか。だなんて、よく思い付いたよな自分。
いつかこんなにも大切にしているAが死んだら、自分はどうなるのか、だとか、どうするべきなのかを考えていたときに、馬鹿らしい考えではあるものの妙に納得したのだ。
kn「…つまり、お前やトントンは、おばさんを覚えとるんやから、まだおばさんは死んでない。ずっと、お前の此処で生きとる。」
ぐっ、と、Aの胸元を押した。
kn「……それに、俺はお前を死なせへんよ。」
“もしもお前が死んでしまっても、きっと自分は、再びお前に出会う迄お前のことを忘れられんやろうからな。”
そう言って彼に笑顔を見せれば、止まったはずの彼の涙がまた頬を伝って＿＿。
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( ・ω・) - 今までお疲れ様でした！！悲しいし寂しいけど沢山読んでて楽しめる話を読ませてくれて有り難う御座いました。 (2020年2月27日 20時) (
レス) id: aa3be13e80 (このIDを非表示/違反報告)
まおまお - そうですか、、悲しいけど今まで楽しめるお話を提供していただきとても感謝してますありがとうございました (2020年2月25日 1時) (レス) id: bc0445e631 (このIDを非表示/違反報告)
瑠蒼ﾁｬﾝ(プロフ) - ここまでお疲れ様でした。この作品が見てなくなるのは少し寂しいですね。主様も主様の書く小説も大好きで更新待ち遠しいくらいでした。たまに、迷惑をかける害悪さんが居て占ツク降りる方多いんですよね。とてもいい作品を読ませていただきありがとうございました。 (2020年2月20日 23時) (レス) id: cdfbca5434 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - この作品見れなくなっちゃうのか...すごく大好きで、更新されるとテンションがおかしくなるくらい嬉しかったので残念です... (2020年2月19日 20時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
のさん - 塩酸カリさん» ﾊｯ!はしかに！てゆうことはknはsn？(失礼しやした (2019年12月26日 1時) (レス) id: cd9f2283b5 (このIDを非表示/違反報告)
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