大好きな君 (ページ7)

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キャリーケースを持った少女ページ7

貴方side

昨日帰ってから万次郎から電話がかかってきてこれまでお互いに起きたことを話してたら結局寝たのは2時過ぎになった

シンイチロー、死んじゃったんだな。今日お線香上げなきゃな

てかさらっと電話かかってきたとか言ったけど、もしかしやっぱりわたし幸せ者？？え？そうだよね？？万次郎、あいつ天然タラシだったりすんのかな？？？

｢羽衣、さっきから表情変わりすぎだけど大丈夫か？？もうホームルーム終わんだからもー少し頑張れよ｣

あれ、そんな表情変わってたか、と思いながら帰りの挨拶をして教科書が入ったカバンとキャリーケースを引く。

いや、学校にキャリーケースとかどんな女って感じだけどもね！しかたないか！！

玄関で靴を履き替え校門に向かうと

｢え…？あれ隣の学校のマイキーじゃね？？｣

｢なんでここにいんの？もしかして抗争始まる？？｣

｢あの金髪イケメン誰！？！？｣

｢誰も行かないなら私行こうかなぁ｣

…そんなこと許すわけねーだろタコ

一目散にローファーを履き玄関を出る

｢おー！！！きたきた！！！A〜！！｣

わざわざバイクを降りてこっちまで来る万次郎。いつの間にこんなできる男になったんだ？

｢って、キャリーケース持ってるんじゃバイク乗れねーじゃんー！｣

『うわー！！たしかに！！！全然気づかなかった』

｢馬鹿だなーお前。歩いて帰んぞ。｣

まま、ま、万次郎くん、あなた、パーソナルスペースというものを知っておられますでしょうか？？

どう考えてもおかしいだろ

ピタッと私にくっついて歩き始めるこの男。

柔軟剤なんかな、めちゃくちゃいい匂いするじゃん

負けてらんねーー！！