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冨岡が言うに、そんなもの本人に聞けという。
なんだって今日はそんなにひねくれてるんだ。

まあ私とて人間。
柱とて人間なのだ。だから、睡魔には抗えない。


「はぁ、キミも私もお互いに疲弊してる。そしてキミの脈絡の無いお話にも頭が疲れてきた。
私は屋敷で休むとするよ、任務終わりに邪魔して悪かった。おやすみ」

「……ああ」


そんな会話を後に私は帰路を急ぐ。

今日は非番だっけ……。いや、そんなことはどうでもいい。

鬼殺の隊士は日が沈む夕方頃から日が昇る明け方まで働く。
ある者は私怨を燃やし、ある者は平和への希望を持ち、ある者は愛する者を守るため。



誰も彼も、皆美しいとは思わないか?


「ああ、竈門少年のもとにいかなければ」


目を閉じればあっという間に夢の中だ。





「A」



いつか共に隊士を志した仲間が私を前にし 満面の笑みで笑っている

なんで、キミは憎悪の目で私を見ないの?

「Aが気付けば柱かぁ」

「思えばAって僕たちの中でも群を抜いて強かったもん、当たり前といえば当たり前かあ」


何を言ってるの?
訳が分からない。どうしてだ。


「でも、Aは心が弱いよね」

「キミ!失礼じゃないか?
だいたい!!!
そうだよ……だいたい、遅すぎたんだ」

「キミも、私も」

遅すぎた。キミは判断が。私は、覚悟を決めるのが。


「いつでもAは自分に厳しいんだね。
なんだか僕、安心したよ。僕さ、Aの友達で、同期で、笑い合える仲で、幸せ者だったよ」

「心を燃やせ、燃やして、燃やして、燃やせ
Aの心に雨が降ろうとも、その炎は、志は絶対に消えない!!!」


なんで、いつもキミは、そうやって、煉獄()のようなことを言うのだ。



「雨柱として、キミの友として、約束する。
絶対に鬼舞辻を討ち取る。」


「だから天国で見守っていて」


消えたキミ。ああ、なんだか、背中を押されてしまったな。
“杏寿郎”に会うと、いつもこれだ。
弱さを洗い流される気がするんだ。いや、彼の呼吸的に






「燃やされるんだ。余計な感情ほどよく燃える」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 微救済   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ヴィズ | 作成日時:2021年5月11日 21時

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