オレは ページ4
あの後、彼女は名刺を落としていったんだよな。
字は汚くて今でも読めないけど
“______＝ルシルフル”
CN.幻影の蜘蛛。
苗字だけは読めたんだ。
ルシルフル
響きも何もかもが美しくかっこいいその名前に一目で惚れ、あの日からオレはルシルフルと名乗っている。
彼女を思い続けて、もう何年が経過したのだろうか。
言い寄ってくる女のほとんどがオレの顔と金目当て。
そんな女、というか女自体を相手にしたくない。
それが例え、ビジネスのためだとしても。
だからオレは今までにキスもしたことのない、
所謂“童 貞”だ。
情けない。
もうあれから2桁の年月がたってるんだ。
彼女はオレのことを覚えているのだろうか。
「団長！ナーズ美術館のこのお宝、盗ってみたくない？」
ブロンドヘアーのこの童顔はシャルナーク。
因みにオレとは3歳差だ。
「具体的には？」
「ん〜、“ルシファーの横顔ー美しき蜘蛛の幻影ー”っていうタイトルだよ。
サブタイトルまであるなんてすごいよね〜！」
ルシファー？蜘蛛の幻影…？
こんな時でさえ“もしかしたら”と思ってしまうオレは団長として、良いのだろうか？
まぁコイツらはオレの不純な動機なんて知らないから、別にいいけどな。
「わかった。明後日だ、暇なやつは集めろ。
伝言だ。襲ってくるやつは殺せ、標的は汚すな。」
「アッハッハ、なんかいつもよりやる気だね！
わかったよ、行ってくる」
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ヴィズ(プロフ) - 葉都利さん» わざわざコメントありがとうございます。励みになります。 (2018年9月29日 21時) (
レス) id: 54e78712b9 (このIDを非表示/違反報告)
葉都利(プロフ) - とても面白かったです。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。 (2018年9月29日 21時) (レス) id: d7f528593b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴィズ | 作成日時：2018年9月17日 22時
