彼の気持ち ページ9
昼休みのこと。
お昼を食べようとしたとき、電話がかかってきた。
柚 「凛月様から？」
A「いや、真緒だ。」
咲 「…頑張んなよ。」
柚 「Aちゃんが帰ってくるまで、ご飯食べないからっ！」
A「駄目だよ柚ちゃん！食べてて！」
一言言って私は屋上へ行った。
A「もしもし。」
真緒『あ、A？悪いこんな時間に。お昼の途中だったろ？』
A「何を今更。この前なんて授業中にかけてきたのに。」
真緒『あはは。たしかにあんときよりはマシか。』
A「…本当に優しいよね。」
昨日のこと、気にしてるかと思ったけど、案外そうじゃなかったんだ。
私だけか気にしてんのは。
A「なんかあったの？」
真緒『…いや、特に何も。』
A「…はぁ？」
真緒『昨日話せなかったから、電話しただけなんだけどな。
あんま詳しく聞いてなかったし。』
A「…。」
真緒『…お前ってさ、好きなやついるのか？』
A「…いるよ。」
真緒『…そっか。』
…なんで今そんなこと聞くんだ。
真緒『凛月じゃないんだな？』
A「違うよ。」
真緒『…まぁ、凛月も根はいいやつだから。上手くいくと思うぜ。』
A「…ありがとう。」
私達のためなのかな…。
でも、やっぱりそうだよな。
私が許嫁いたって、なんとも思わないよね…。
〜真緒視点〜
真緒「…。」
スバル「サリ〜？今日なんだかボーってしてない？」
北斗「何かあったのか？」
真 「凛月くんかな？」
大事な幼馴染みだから、応援してやりたい。
だけど…。
諦めきれねぇよ。
幼馴染みで、ずっと前から一緒で。
二人とも大事な人なんだ。
小さい頃からずっと凛月の隣りにいた。
あいつがなんかするってときは、いつでも心のなかで応援してたよ。
でも、こればかりは少しキツイ。
二人を応援すんのは、ちょっと無理だ。
さっきの凛月の目、明らかに恋してる目だった。
なんでだよ。
凛月があいつと知り合ったのつい最近だろ？
俺は幼稚園の頃から知ってんだよ。
その頃からずっと、…。
でも俺は意気地なしで、
ずっと気持ちを言えずにいた。
彼氏ができてないってだけでホッとしてた。
それなのに許嫁って…。
俺ってホント恋愛運良くないよな。
でも、運が悪くたって、
許嫁があいつだったって、
お前だけは諦めきれそうにねぇんだわ。
A。
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照山紅葉 - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。夜分遅くにすみません！初めてここまで高評価いただいて、驚いています。今後ともよろしくお願いします！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 1f5ed919d9 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きなので最後まで応援させていただきます！ (2022年3月29日 0時) (レス) @page50 id: 62c0e911ba (このIDを非表示/違反報告)
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