チケット ページ21
来てほしくなかった下校の時間。
真緒はやっぱりそこにいた。
顔を合わせづらい…
真緒「よぉ。早かったな。
帰ろうぜ。」
真緒の方はそうでもないのか？
真緒が歩き出したので、私もそれに続く。
真緒「？どうした？」
A「な、なんでもない。」
真緒「そうか。」
意外とあっさりしてる真緒に驚いていたら、
真緒に不思議そうな目で見られたからやめよう。
真緒「Aに渡しといてくれって頼まれたのがあってさ。」
A「？」
真緒「はい。」
真緒からもらったのは、お札ほどの大きさのカラフルな紙。
これって…。
A「…ライブチケット？」
真緒「そう。
凛月がお前にどうしても見に来てほしいって。
今週の日曜だけど、あいてるか？」
A「…予定把握してないけど…
何があってもこのライブには行きたい。」
真緒「そっか。
お前、ライブ行ったことないだろ？」
A「…うん…。」
真緒「その日は俺予定入ってるけど、席まで誘導くらいならできるから。
慣れないだろうけど心配すんな？」
A「本当？ありがとう。」
真緒「おう。その代わり、今度は俺のライブも見に来てくれ！」
A「勿論！」
家に帰るとすぐに着信音が鳴る。
…凛月じゃん。
A「もしもし。」
凛月『あ〜A。
疲れた〜。干からびそう〜。
Aに会いたい〜。』
A「無理です。頑張って。」
干からびるって、あなたは魚ですか。
A「そう言えば、チケットもらいました。
ありがとうございます。
あれって、めったに手に入らないんじゃ…。」
凛月『まぁ、そうだねぇ。
でも、俺はAに一番見てほしい。
だから遠慮なんてしないでね？』
A「…。」
凛月『あんたの性格大分分かるようになってきた。』
A「…だって
…私何もしてないのに…。」
凛月『あんたは俺になにかしてるつもり無いかもねぇ。
でも俺は、色々助けられてるから。』
A「そうなんですか？」
凛月『うん。詳しくは言わないけど。
ライブ、来てくれる？』
A「勿論です。」
凛月『…そう。
最高の時間を捧げるよぉ♪
俺だけのお姫様♪』
A「おっ！俺だけの！？お姫様！？」
凛月『今のはファンサービスじゃないから。
本当のことだからね。
じゃあねA♪』
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照山紅葉 - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。夜分遅くにすみません！初めてここまで高評価いただいて、驚いています。今後ともよろしくお願いします！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 1f5ed919d9 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きなので最後まで応援させていただきます！ (2022年3月29日 0時) (レス) @page50 id: 62c0e911ba (このIDを非表示/違反報告)
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