仲直り ページ18
凛月『よくできました〜♪』
A「はぁ…。」
凛月『今家？ま〜くんそこにいるなら代わってくれる？』
A「家なので真緒はもう帰りましたよ？」
凛月『…嘘でしょ。車の音するよ。』
A「え！？嘘！？」
凛月『本当はいま何処なの？』
A「えっと…本屋の前。」
凛月『ま〜くんは？いないの？』
やばい。
どうしよう…。
トイレとか言っとけばいいかな？
A「いや、真緒は今トイレで…。」
凛月『ふ〜ん。トイレから帰ってくるまで待っとくから。
ちょっと用事があるの。』
嘘〜。ていうかそれならなんで真緒の携帯じゃないのよ〜！
真緒置いてきちゃったよ〜！
A「後でじゃだめ？」
凛月『俺、今しか時間ない。』
A「…そんな…。」
真緒「よぉ凛月。ごめんな。今トイレから帰ったわ。」
へ？
右手にあった私の携帯は彼の手にあった。
え？どうして真緒がいるの？
真緒「おう。分かった。それじゃ。」
真緒は私に携帯を差し出す。
まだ電話きってないんだ。
A「もしもし。」
凛月『A？ごめん。
あと４日は学校に泊まるから、それまでま〜くんに送り迎えしてもらって？』
A「…わかりました。レッスン頑張ってね。」
凛月『…頑張る。ありがとうね。』
私は電話を切る。
凛月さんがいないのか…。
なんだか寂しい気もするな…。
真緒「A。」
A「うわっ！真緒！？」
真緒「本当にごめん！」
真緒が深く頭を下げる。
A「え！？何が！？」
真緒「勘違いさせたかもと思って…。
せっかく二人で話せる時間だったのに、
あいつらに邪魔されてすげぇイライラしててさ。」
A「…そうなの？」
真緒「…あぁ。」
真っ赤になって顔を背ける真緒。
…そうだったんだ。
私の勘違いだったのか。
A「…私と一緒にいるのを見られたくなかったのかと思った。」
真緒「そんなわけねぇだろ？
好きで俺が一緒にいるんだから。」
A「そうだったね。
ごめん。疲れたよね。
追いかけてきてくれてありがとう。」
真緒「ん、俺こそゴメンな。
よし、どっかでバスケするか？塾まであと何時間かあるだろ？」
A「そしたら塾で眠くなっちゃうよ。
…でも、やりたいな。」
私達は肩を並べて近くのコートへ向かった。
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照山紅葉 - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。夜分遅くにすみません！初めてここまで高評価いただいて、驚いています。今後ともよろしくお願いします！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 1f5ed919d9 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きなので最後まで応援させていただきます！ (2022年3月29日 0時) (レス) @page50 id: 62c0e911ba (このIDを非表示/違反報告)
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