野球部の恋愛事情 (ページ4)

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Aside

　過去の事を思い出していると、目の前には

　ﾎﾟｶﾝｯとして口が半開きになっている昇太が居た。

　「しょ、昇太?」

#21「お前、顔ヤバイ笑」

　「はぁっ?」

#21「餌を待ってる鯉みたい笑」

　「それは昇太でしょ!」

#21「Aと一緒にすんなや-」

　「鯉と一緒にすんなや-」

#21「鯉やもん笑」

　ほら、ムカつく笑

　なんでみんな昇太が好きなのかな、、、

　そう心の奥底で思った。

#21「A!」

　ふと名前を呼ばれて、ﾋﾞｸｯとした。

　「何?」

#21「今、何時?」

　「え?」

　そんなこと自分で見なよ、っと思いながら時計を見ると

　「やばーーーーっ!!」

#21「はっ!?」

　「7時50分だよっ」

#21「Aのせいだわーっ」

　「うっさいなぁー!そんなこと言ってないで、とっとと行くよ」

　足に自信のある私はグングン加速していく。

　「ﾊｱｯ､ﾊｱｯ､｣

#21「A、早く!」

　「昇太!先、行って!」

#21「あぁーーーーっ!もう!ここまでは走ってこい!」

　「何言ってんの!?野球部の朝練終わっちゃうじゃん」

　腕を振り続けて、昇太が止まっているところまで走った。

#21「ん!」

　「え?」

　そこには、自転車のハンドルを私の方に向けている昇太が居た。

#21「いいから、早く」

　さっきから目を合わせてくれないのは、照れてるからかな?

　耳まで真っ赤笑

　
　「ん、ありがと」

　私は、昇太の自転車にまたがって

　昇太は、走って学校を目指した。

　
　