＊ ページ29
.
「あ！これ！食べますか？」
末澤「なに？」
「苺のフィナンシェ！」
末澤「え、いいの？めっちゃ嬉しい」
心底嬉しそうにニコニコと笑う姿に
まるで小さい子を見ているかのような気分になった。
「あははっ、かわい〜！これね今日店長に貰ったんですよ、それで末澤さん好きそうやなってさっき考えてて」
末澤「いや、それこっちのセリフやし」
「なにがです？」
末澤「これ見て俺のこと考えてくれてたってことやろ？」
めっちゃ可愛いやん？
なんてさっきの小さい子みたいな笑顔を見せていた彼とは打って変わって妖艶な表情。
真っ直ぐ射抜くような瞳と視線が交わって、
心臓が大きな音を立てた。
「いや、ち、がくはないけど」
末澤「けど？」
「なんでもないです...」
末澤「俺はAちゃんともっと仲良くなりたいねんけどな〜」
口角をキュッとあげて
こちらを見る姿に急に体温が上がる。
末澤「はい、連絡先」
「え？」
末澤「仲良くなるための一歩目」
「あ、はい、え？もしかしてチャラいです？」
末澤「相変わらず失礼やな！...Aちゃんやからやってるんやろ」
息を吐くように甘い言葉を口に出す彼に
驚くことしか出来ない私。
けど、顔が熱い。
いやそれどころか全身の血流がよくなっているような。
これはきっと始まり。
何枚も上手な彼に振り回されて
甘い日々が始まる。
......予感？
fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Aぇ!group」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2022年3月22日 22時
