俺の好きな子（21） ページ25
〜勉強会4〜
余りにもサヤにツッコミどころが多すぎて進まない為一旦休憩。
彼女が作ったと思わしきマカロンを口にしてた時インターホンが鳴って数秒 玄関のドアが開く音がした。
アヤさんが慌ただしく竹刀を片手に玄関へ繋がるドアを開ける。
次に『帰れ！！』何て声が聞こえて何事かとサヤの方を見た。
彼女は呆れた様な表情をしていて。
玄関先からは竹刀の音と賑やかな声。
「帰れクソ野郎！！」
「ん〜？俺達が来て嬉しいって？照れるじゃん止めろよ〜」
「アヤは俺等の事だぁい好きだもんな〜！」
「ははっ、見ろよ真っ赤になって可愛〜なぁ」
「死ねよ誰もテメェ等の事なんざ好きじゃねし我が可愛いのは万国共通の常識だ！！」
「お邪魔します」
「か！え！れ！！」
アヤさんを押し切って六人位の男性達が入って来る。
その中には佐伯クンとリュウもいて、ちょっと複雑な気持ちになった。
それでもリュウと佐伯クンは良い奴だし、何だかんだ3人で外で遊んだりする。
ボーッとやって来た男性陣を見てればリュウと目が合って。
「ハヤテ久しぶり。何してんの？」
「冬休みの宿題のワーク。このワーク達全部やんなきゃ休み明けテストヤバいらしい」
「ふーん？サヤはやんなくて良い訳？」
「残念。私は一日で終わったし」
「へ〜え？で、そのワークやってると？……俺もうそのワーク終わったけど」
「乙。私はこのワーク三冊目ですから」
『ほら』と彼女がリュウに向かって横に詰れていた二冊のワークを開き見せる。
パラパラと見た所どっちのワークも確かに終わっていてサヤの頭はどうなってんだと思った。
俺が半ば呆れて二人のやり取りを見てる中佐伯クンが此方来て『ねーお二人さん』と声を出す。
お二人さんとは誰と誰の事か分からず俺を含めた三人首を傾げた。
「会長とハヤテ君の事だよ〜。……距離近くない？ほぼベッタリじゃん」
「そうでもなくね？」
「それな？これ以上離れたらハヤテ君の問題見えなくなるし」
相変わらず何考えてんのか分からない笑顔の佐伯クンに言葉を返し、ハッと思い出す。
佐伯クンだけなら問題無かったけどリュウ(サヤの彼氏)がいるんだった。
リュウの方を見れば明らかに拗ねていて。
恐らくそれに気付いてないであろう彼女はその儘リュウに話を振って。
「別に近くても俺に関係ないし。そういうのは個人差だろ」
「だってさハヤテ君。近くないって」
いやいやサヤ、流石に気付いてあげて？鈍いにも程があるから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葉璃/Hari. - そして最近、非常に困っています。彼からの恋愛感情をしっかり自覚してから、目を見て話せないんです。ドキドキしてしまい、話もうまくできず逃げてしまいます。もしよろしければ、アドバイスを頂けたら、うれしいです… (2021年1月31日 1時) (
レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
葉璃/Hari. - クラスメイトも担任も皆、両想いなんじゃね？と、前々から薄々気づいていたらしく(担任まで…)くっつけようという感じになっているのですが、肝心の我々が一歩踏み出せておらず(笑) (2021年1月31日 1時) (レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
葉璃/Hari. - 何故コメントをしたかというと、今好きな人と両想いなことが発覚したからです。ニ者面談で担任にばらされました(オワタ)…と思っていたら、男子が「あいつお前のこと好きなんだって」と教えてくれまして。 (2021年1月31日 1時) (レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
葉璃/Hari. - とてもとてもご無沙汰！です。葉璃です。時折作品を読みに戻ってきてはいたのですが、とうとうコメントを…(笑)私はこのお話が大好きですので、待ちきれなくなった所存でございます。前回のコメントへの誠実な返信、ありがとうございます。感動致しました。 (2021年1月31日 1時) (レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
フクロウ少女 - 本当に実話かと思うほど学校生活やその外が充実していて、展開が多くて面白いです。私は性格のせいもあり、全然そういうことがなかったからとても妬ま...羨ましいと感じた。(自分はそういうの無視して本読んでるタイプ)こんなことがあるととても日常が輝いて見えそう。 (2020年6月22日 17時) (レス) id: 7343bd90c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハヤテ | 作成日時：2019年9月5日 0時
