肌寒い日はキミと【ハウザー】 (ページ3)

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トーナメントページ3

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『あーあー…落ちちゃったぁ』

終了寸前で自ら舞台を降りる

「こ、これで舞台に……7人？」

私が落ちてすぐに予選が終わる

「あ、危なかったぁぁ…」

司会「卑怯だがセーフ！！」

ふよふよと浮かぶクッションに乗る男の子

『…あれは……ギルと協力していたのでは…？』

顎に手を当て昨日ギルが言っていたことを思い出す

なんて言ってたっけ…

ﾊｳｻﾞｰ「おいおい！折角エントリーしてやったのによぉ…」

突然肩に手が置かれたかと思うと、トーナメントの対戦相手が決まったハウザーが残念そうに私を見つめている

『私は、競わなくたって皆より強いからね』

本当はハウザーやグリアモールと戦うと手を抜くなってうるさいから嫌なだけだけど

『頑張るんだよ、応援してるんだから』

ﾊｳｻﾞｰ「おう、任せろ！」

ニッといつものように笑うハウザー

『じゃあ、ちょっとブタさんにビール貰ってくるから待ってて』

「おう、気をつけろよー」なんてハウザーの声を聞きながら人混みに紛れていく

『ブタさんありがとう』

頭を軽く撫で、ハウザーの元へ戻ろうとすれば掴まれる腕

『あら、だーれ？』

振り返れば知らないオジさん

「可愛いねー、祭りの参加者？」

『えぇ、まぁ…予選落ちですがね』

ニコッと笑えば更に強く握られる腕

『すみません…連れがいるもので…』

振り払おうとすれば更にきつくなる

ﾊｳｻﾞｰ「おーい！A！そろそろ始まっちまうぞ……って、何してんだ」

ハウザーが軽く睨みつければサッと手が引く

「わ、悪いな、人違いだったよ」

そそくさと去っていく

ﾊｳｻﾞｰ「大丈夫か？」

眉毛を下げながらじっと見つめてくる

『うん、大丈夫だよ

助かったよハウザー、ありがとう』

ﾊｳｻﾞｰ「しっかりしろよなー

心配すんだろ」

困ったような笑顔を向けてくる

『そうだね、気をつける』

きっと、「心配すんだろ」の前には「仲間として」が付くんだろーなぁ

私には、苦笑いしかできない