おもいで金平糖－真実－ 2 (ページ4)

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Story54 ページ4

大｢充分って？｣

雄｢もし、大ちゃんがいなかったら、俺はずっと1人で耐えないといけなかったし、大ちゃんがいたから、俺はきっと孤独だった。……と思うよ？その時間の俺が、どう思ってたかは知らないけど、今の俺はそう思う｣

雄也は、柔らかい笑顔でそう言った。

雄｢それに……大ちゃんも苦しかったんでしょ？｣

大｢え……？そんなことないよ……。俺は全然……｣

雄｢嘘でしょ。充分やってくれてるとは思うけど、自分の中で何も出来なくて、歯痒くて、庇いたくてもできないことが、苦しかったんじゃないの？｣

そんなことない。

雄也が苦しんでる横で、俺はいつも必死に笑ってた。

……"必死"に？笑ってたのか？

いつも自分が辛いのに、俺の前で殆ど笑顔を崩さなかった雄也の横で

自分が顔を歪めてどうするんだと、自分に言い聞かせて

俺、あの時必死に笑ってたんだ……。

"苦しい"って思ってたんだ。