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Story51 ページ1
大｢雄也……ごめん｣
俺は先に謝った。
これから話すことは、酷い話だから。
雄也が心の準備を先に出来るようにという意味も込めて。
雄｢うん？……うん。いいよ｣
俺のその意味を悟ったのか、雄也は優しい笑顔で"話して"と言ってくれた。
大｢あのさ、俺……実は、犯人を見たんだ。でも言えなかった。だから……。雄也がいじめられてるときも、ただ見てるだけで、何も出来なかった｣
話しながら、俺はなんて最低な奴なんだと自分に問う。
結局、何も出来なかったんじゃない。
何もしなかったんだ。
全てを知ってて、でも、弱い心が勝ってしまって。
何もしなかったんだよ。
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作者名：凛花 | 作成日時：2019年11月17日 22時
