【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:39,949 hit

150話:ヒメ様と昼下がりページ9

。

『んー…』

寝返りを打とうとして身動きが取れなくて
目が覚める…。その原因は春ちゃんが私を抱きしめて寝てるから。

いつの間にか寝ていたらしい…。
窓を除けば日が差して明るいのできっと昼頃だろう

『はーる…春ちゃん…？』

「…ん゛ン…」

髪の毛をかき分け起こそうと試みるも
唸るだけで意味がなかった。
昔からこんな物なので慣れてしまった…

首元には噛み付いたあとやら鬱血の跡があるので
昨夜のことはだれが見ようが一目瞭然である。

『……もっかい寝ようかな』

一向に起きない春ちゃんに私も抱きつき
胸元に顔を押し付ける。コレが落ち着いて寝れる。

ウトウトと微睡みに飲み込まれそうになれば
扉が開く。

見知った顔が2人覗かせる。

「まーだ、寝てたのかよ」

「うっわ…すっげー跡」

梵天幹部の灰谷兄弟。
けー君の死の原因の血のハロウィンにいた人。

その声に春ちゃんも起きる…
舌打ちをして私もそれに継いでのそのそと起き
煙草に手をかける。

「あ？なんの用だよ」

「テメェには用はねぇんだよ。
用があるのはジョオウサマだ」

春ちゃんは首を飛ばすジェスチャーをすれば
私の隣に来るけど。2人が私に用となれば…

『鼠デショ…明司に伝えたけど詳細…』

「Aの予想通り面倒な事になったから
そこで、2人を呼びに来たってワケ」

灰谷の兄。蘭が言えば少し考える。
捕まえられない相手でもないと思う
そして、鼠如きに割く時間は無いので
”面倒ごとは早めに処理するに限る”

『……居場所は？』

「下に尾行させて常に突き止めてある」

灰谷の弟。竜胆の言葉に
ケラケラと笑いが零れる。

『直ぐにでも捕まえて
場所の手配して…私が伝えてた廃工場……』

最後のタバコの火を消して
春ちゃんの頭を撫でてあげれば春ちゃんにも
キマって来たらしく…グリグリと頭を押し当てられる

”ジョオウサマの番犬ってトコだよな”
そう、2人は呟き了解～と外に出ようとした
2人にそうそうと付け加える

『あと幹部全員と相談役とマイキー呼んで。
圧をかけて死なせないと…
こネズミ達が動いて尚更面倒になるからネ』

”よろしく～”そう言えば私は
煙草ではなくカプセルに手をかけた