【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ16)

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157話:ヒメ様と幹部会ページ16

。
あの事件から数日後。
私は眠たい頭に鞭を打って廊下を歩く。
時刻は日が登りきった正午頃……。
夜が活動時間の私には辛い時間である。

隣で眠っていた春ちゃんは先に幹部会の部屋へと
行っていた。

『……起こしてくれてもいいじゃん』

首元ではシャランと鈴の音が鳴る。
春ちゃんに場所が分かるようにと付けられた。
多分GPSなんて着いているんだろう。

その証拠に幹部会のある部屋の扉の前に行けば

「もうすぐAは来るンだよ！鈴の音がするのと位置情報が近いからな」

「テメェら何処までもってトコだよな」

なんて声が聞こえるので扉を開ければ
直ぐに春ちゃんたちが目に入る。

『……遅れた』

「いや、丁度の時間だから大丈夫だ」

マイキーの問いかけに”そっか”と笑えば
春ちゃんの膝の上に座る。
それを合図に…と会議が始まる。

「今回集まって貰ったのは簡単な議題だ
最近、梵天について調べているヤツがいる」

その言葉に直ぐに誰か分かる。
マイキーはどこか複雑そうなかおをする。

私は尚更表情が抜け落ちただろう。
いつの時かはマイキーのヒーロー。
私のオトモダチだったヒト。

私よりマイキーの隣にいる気がしてならない…

”花垣武道”

あの子だったら”マイキーを救いたい””私も助けたい”
なんて言うんだろう…。
余計なお世話だ…。

私の思考は置いてけぼりで
会議は進む…。そんな中春ちゃんの声で
思考は戻される

「……A？顔色悪ぃぞ」

『ソイツ気に食わないの…』

その言葉に春ちゃんは納得したように
”何かあればそんときは俺が殺してやるよ”
と得意げに笑った。