【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ12)

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153話:ヒメ様の幸福理論ページ12

。

「A…くだんねぇこと聞いていいか？」

『…いーよ』

春ちゃんはいきなり口付けを辞めて
私の隣に寝そべり抱き枕のように私を抱きしめる。

春ちゃんのこの行動は不安な時に良くする。
長年一緒にいる私なのでよく分かる。
グイッと春ちゃんの頬を掴めば意を決した様に言う。

「東卍のヤツら裏切ったようにしてオレらに着いてきて後悔してないか…？幸せか？」

”なんだ、そんなことか”と私は呟いて春ちゃんが
いつも私にするように口付けを落とし
春ちゃんを抱きしめ返す。

『一般論なら”幸せ”とは程遠いかもね』

”だよな”と呟く春ちゃんの唇に人差し指を持ってくる
あくまで一般論だから。

『一般論での話。私は汚れたこの世界でも幸せなの
明るい世界で手を繋いではしゃいで幸せなヒトだっているケド……私は春ちゃんとこの不幸になってでも堕ちてけるのが幸せ。もっと堕ちるとこまで堕ちて行こ……？』

「……Aも十分イカれてるワ」

『最高の褒め言葉……』

私の返事に乾いた笑いをだす春ちゃん。
春ちゃんは力強く満足そうにさらに強く私を抱きしめる。

愛の価値観なんて人それぞれだ。
創立メンバーは私を助けるのが幸せだと解いてたが…
”一般論”に過ぎなかったダケ。感謝してない訳でも無い。春ちゃんと会えたから。

でも、あの時の私は幼い乍に馬鹿だったから
なるべく蓋をしておきたい…

私の幸福理論は一般論から
かけ離れているだろうけれど……。

春ちゃんと一緒にマイキーを支えて
落ちて堕ちてオチテ行ければ私は幸せだ…。
春ちゃんの色に染って春ちゃんの思考で満たされてれば良いから周りなんて関係ない。私の世界を彩るのは春ちゃんとマイキーだけで十分だ…

「…俺もお前と一緒の考えだから安心しろ…
一緒に不幸(しあわせ)に成ってくれよ」

『当たり前……』

私はもう一度春ちゃんに口付けをした。