第111話 Dissolution ページ15
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カレーパーティから2日後。
今日は集会の日だ。
万次郎は用があるらしく先に行くとのことで、私はタカに迎えに来てもらい時間通りに武蔵神社に着いた。
真っ黒な特攻服達を1番後ろで見ながら長い階段を登るとすでに万次郎と、その横にタケミっちがいた。用というのはタケミっちと話すことだったのかと理解した。未来の話でもしていたのだろうか。
タケミっちは何故か涙ぐんでいて、彼はいつも泣いているなとクスリと小さく笑ってしまった。万次郎に目を向けると丁度目が合い、兄は眉を下げて静かに笑った。その笑みは何に対しての笑みだったのかはもう少し先で理解する事になる。
万「みんな聞いてくれ！
大きな犠牲をはらったけど天竺をつぶして
東卍は日本の
オレらはこれから何世代も語りつがれる時代を創った」
こんな大きなチームになるなんて結成時思わなかったなぁ。
神社で結成したから東京卍會という安直な名前で。
1人感傷に浸っていると急に万次郎の口調と顔が穏やかなものになり、驚くべき事をここに告げた。
万「…だから、頂点の今終わりにしよう！」
貴「終わり？」
万「本日をもって東京卍會は解散する！！！！」
貴「……わぉ、」
空いた口が塞がらないとはまさにこの事だ。それは当然私だけではなくここに集まっている東卍メンバー全員に言えることだった。
みな動揺しざわめく中、万次郎は次々と各隊長の名前を呼ぶ。隊長達も動揺しながらも万次郎の総長としての最期の言葉を聞く。
万「佐野A！！！前へ！！」
貴「へ！？」
まさか自分が呼ばれるとは思ってもみなかったので、情けなく驚きの声をあげてしまった。
約100人の視線が後ろにいた私にうつり、自然と万次郎の前までの中央に1本の道ができた。ここまでお膳立てをされて通らないという道はない。
軽くため息を吐いたあと足を踏み出す。
万次郎の前につくと上まで登れと手招きされた。
短い階段を登り、同じ高さで万次郎と向き合う。
万「Aのお陰でオレはここまでこれた
…だからAには見届けてほしかった」
貴「最高な妹、でしょ？」
万「オレの妹なんだから当たり前だろ？」
兄の謎理論に2人で笑ったあと万次郎にオレの後ろにいろと手を引かれた。
あと1人、呼ばれていない男がいる。
そいつの名前を万次郎が声を荒らげて呼ぶ。
万「最後は東京卍會副総長、龍宮寺堅！！！」
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てる。 - 初コメ失礼しました！最初は恋愛系かな？？と思っていて読んでいたらバリバリの感動系で深夜に声を上げて泣いてしまいました(T ^ T) (2023年4月11日 0時) (
レス) @page3 id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 更新楽しみに待ってます。泣 (2022年11月20日 22時) (レス) @page31 id: e007552609 (このIDを非表示/違反報告)
はむはむ(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2022年11月16日 12時) (レス) @page31 id: 9534e4617e (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐 - この小説大好きですっ！！もうめちゃくちゃ感動できます！！更新楽しみにしてまーす！ (2022年5月25日 19時) (レス) @page31 id: 8d5c2ab10a (このIDを非表示/違反報告)
no_(プロフ) - この作品がとても大好きです。更新されるまで待ってます。 (2022年5月15日 17時) (レス) id: c80cd65ba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あたた | 作成日時：2021年9月25日 18時
