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拾壱 ページ15

『ん......』


目を開けると横に寝ているこんのすけと、正面には白髪、目隠しの男


「やーっと起きたー」


もっかい寝よっかな......


「君に聞きたいことがあるんだけど答えてね」


こっちに拒否権は無しかい。関係ないけど。

ゆっくり体を起こすと、まだ打ち付けた背中が痛い。


『今は答えられません』


どんな質問だとしても


「へーなんで?」


普通の人なら誤魔化せる。
この人は無理だ。変に隠さない方がいい。
そんな気がする。こんのすけも寝てるし。


『何も分からないので。私の信じるもののために、上からの連絡を待ちます』


時間遡行軍が関わっているか分からない。でも、この時代にとって私は間違いなく異端な存在だ。

私がこの時代を狂わすわけにはいかない。審神者として、この時代のあるべき歴史を守るために。

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作者名:トキ | 作成日時:2021年1月8日 8時

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