よんじゅうにわ！ ページ3
一方、スモーカー達が待機する会場では、何か大砲のようなものが飛んでくる音が聞こえていた。
「何の音だ？」
段々と近づいてくる音にスモーカが思わず口にしたその瞬間、爆速で何かが隣に落ちてきた。
とてつもない風圧と砂煙が辺りを襲う。
試合を見に来ていたコビーは後に「眼鏡が破れた。咄嗟に外したので眼球に損傷はない」と語っている。
『痛たい…足挫いた…マヂムリ…』
「！？お前…何してんだ…！」
『え？』
俺のことが心底理解できないといった顔のスモーカ。失礼だろ。
俺的には何に驚いてるのか分からないんだけど。
俺の足首と引き換えに、地面にクレーターなんて作ってないし、そんな顔される筋合いないだろ。
『何だよ』
「…何してんだ」
何が？？？
主語も修飾語も何もかもが全部足りてねぇ。しかも二回目だぞ、その質問。
『あ〜…あ、飛んできたこと？』
「それもだがちげェよ。その足、お前の趣味なのか？」
『は？？』
足…あ、さっき付けた枷か。
はっはっは、これが趣味だと思われたの心外すぎてキレそう。
『…あぁ、これね。武器だよ、お前を倒すための、ね♡』
「…」
スモーカーが威嚇を始めた。
やはり効果はバツグンだったようだ。
ニッコニコで煽る俺とギンッギンに瞳孔ひん剥いてぶちギレるスモーカーを見て、審判が試合再開の合図をした。
「…重りをつけて、ナメてんのか！？」
下半身を煙にして俺に迫る。振りかざされた十手を手で防ぐ。
どうやらスモーカーを倒す発言が気にさわったらしいが、俺は知らん。だって俺が勝つんだから。
『んはっ！ナメてねえよ』
「チッ…30秒で終わらせる！」
スモーカーの攻撃がさらに激しくなっていく。
30秒で終わらせる？？？お前が？？？？
笑わせんな。
『俺が、3秒で終わらすよ』
「あ”！？」
スモーカーが再び降り下ろした十手を、今度は払わず手で掴んで、そのまま、足でスモーカーを蹴る。
「くっ…！？！」
『2』
蹴られてやっと気づいたか、これが海楼石で出来てるって。
でもそんなことじゃ、あいつは降参しないだろうな。意地でも負けは認めねータイプ。
だから、場外まで蹴り飛ばさないといけねーな。
「クソがっ…！」
フッ飛んでいくスモーカーと審判の声を聞きながら俺は次の試合に心を馳せた。
…………さあ、ラスボス戦。
腹は括った。ボルサリーノの登場だ。
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無礼物(プロフ) - なぎささん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてなによりです〜！続編の方は修正にまだ時間がかかりそうで、もう少しお時間いただきます…！申し訳ないです…！ (11月1日 18時) (
レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - trumpet423さん» ありがとうございます！！期待こたえれるようにがんばります！ (11月1日 18時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - 始めまして！ とても面白いです！！つい、一気見しちゃいました。 良ければ続編を見たいのでパスワードを教えていただけませんか？ (10月21日 9時) (レス) id: 9e4df9710a (このIDを非表示/違反報告)
trumpet423(プロフ) - 続編が楽しみです！修正されていなくても読みたいぐらい！！ (9月28日 9時) (レス) id: d5ce9d2109 (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - カイさん» ご愛読ありがとうございます！すみません、続編はまだ修正中ですのでもう暫くお待ちください…！更新速度がゆっくりで申し訳ないです…！ (9月16日 1時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無礼物 | 作成日時：2018年1月5日 0時
