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話し終えた伊野尾くんは、そのまま肩を落として力が抜けたように俯いてしまった。
床に座り込む伊野尾くんに合わせてしゃがみ、そっと彼の方に手を置く。それだけで少しびくっとするのが痛々しくて苦しかった。
「……俺は伊野尾くんの彼氏のこと知らないし、第三者が口を挟むなって言われたら何も言えない。けど……伊野尾くんがこんなに傷ついて、苦しんでるのに放っておくことはできないよ。……伊野尾くんのことが…………大切だから。」
思わず好きだと伝えそうになってしまったが、弱っているところに漬け込むように思えて、なんとか抑えた。
涙を流しながらうんうん、と頷く伊野尾くん。伊野尾くんもこのままではよくないとわかってはいたのだろう。洗脳されて、追い詰められて、どうすればいいかわからなくなってしまったのだ。
「�睫擇墨辰靴董△笋辰半�し整理できたかも……。このまま一緒にいてもお互いよくないし……やっぱり俺、別れる。」
しばらく考えた後そうはっきりと言い切った伊野尾くんに驚いた。こんなに早く別れる決断をするとは思っていなかったが、正直彼自身がソレであいならそれが1番だと思った。
「俺もその方がいいかなとは思うけど……好きだった気持ちはあるんだよね、？俺が無理強いしたりしちゃってない？」
俺の押しつけであったらいけないと思い念の為確認をしたが、伊野尾くんの意思は硬かったようでふるふると首を振った。
「俺も心のどこかでは別れなきゃって思ってたんだ……。その勇気がなかった。�睫擇吠垢い討發蕕辰董∨榲�によかった。俺、……アイツに別れようって言う。」
そう言いきった伊野尾くんの涙はもう止まっていて、強い目をしていた。……久しぶりに本当の伊野尾くんを見れた気がする。他の人に左右されない、強い伊野尾くんだ。
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