Pain

続編06 ページ46

小山side







Aの看病をしていたら



気がついたら寝てしまっていた









声をかけようとすると





Aが起き上がろうとしたので咄嗟に声をかける






「まだ起きるなよ」








すると君は涙を流した






「ごめんな、俺のせいで」








優しく抱きしめる。








「俺のせいで、雨に濡れたせいで」









『違うっ！






それで、泣いたんじゃないの。』









真剣なまなざしで俺を見つめて話を始める









『あの日、私が出てった日も




慶、こんなふうについててくれて




慶が仕事行く前にわたしに“面倒かけやがって”って言ったでしょ？








今考えたら、悪い意味じゃないってわかるけど




そのときのわたしには、慶にとって面倒な存在なんだっていうふうにしか捉えられなかったの。









今、一瞬だけ




また同じこと言われたらどうしようって、





考えてしまった自分が情けなくてね、





それで、泣いちゃった。ごめんね？』









あの時一言が






君を傷つけていたなんて






「ごめん、ずっとずっと不安にさせてたから

そんなふうに思わせてさしまったんだよね






ごめんな。」









『もう、大丈夫だよ？慶のこと信じてるから』









そう言ったキミの瞳は





強かった。







俺はもう絶対




君を泣かせない









そう、心に誓った。







ーーーNEXT！！！ーーーー

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