こっち見て！ DREAM様！

たまにはニンゲンに優しくして ページ10

ｸﾛｽ「ちょちょ、ちょっと待て。」

ｸﾛｽ「いくらなんでもそんなにすぐ返すことないだろ！ 第一、俺はお前の名前を知ってるんだぞ、Aだろ！」


「え、…あ、あってます。」


ｸﾛｽ「だろ、これで会ったこと無いんだったらおかしいだろ？ 俺ただのやばいやつじゃねえか。」


「たしかに……。」



唐突な証拠に私は固まってしまう。

だが本当に見に覚えがない。私もAUに疎いわけではないのでCROSSさんという存在自体は知っていたが、実際に会ったことはないのだ。


なおも不思議そうな顔をする私に、諦めきれないようにCROSSさんは畳み掛けてきた。



ｸﾛｽ「幼少期からなんとなく知っている気がするんだ。なあ、ほんとに会ったこと無いか……？」


「記憶にはないですね……。そもそも私そんなに長く生きてないと思うんですけど……。」


ｸﾛｽ「……そ、それもそうか……。」



まだまだ煮えきらない表情のCROSSさんにどうすればいいのかわからずおろおろしていると、遠くからドカン！ と轟音が聞こえた。

CROSSさんがあわてて私を守るように前に出てくれる。意外と男前だった。



ｷﾗｰ「待て待て待て！ ちょっと待てよバカなんじゃないの！？ ニンゲンはニンゲンでもボスが誘拐してきたやつなんだって！ 手出したら怒られる！ おれも連帯責任なんだけど！！」


？「知らん、そもそもアジトにニンゲンを連れてくるのが悪い。……クソ、あいつ……。オレがニンゲン嫌いなことわかって連れてきただろ。……ああ大丈夫だ安心しろ、必ず殺すから。」


ｷﾗｰ「相変わらず誰と喋ってんだよキメェな！」


？「お、おい。ニンゲンを殺すのは構わないがさっきみたいなどでかい骨攻撃は勘弁してくれよ……？ 料理に使える面積がなくなっちまう。」


？「どうだか。加減できるかはわからんな。」


ｷﾗｰ「ああもうお前ら！」



なかなか大きな声で話すな……と思っていたがこれどうやら向かいの部屋から聞こえてくるらしい。
だからこんなにはっきりと聞こえるのか。


……とか言ってる場合じゃないやばい。

話し声聞くにこれは多分MURDER、HORROR、KILLERの、……たしか、継続組ってやつだ。CLASSICSANSから分岐してる人たちだったからそんな名前だったはず。


てかどでかい骨攻撃ってなに！ しんじゃう！ 私しんじゃうの！？



ｸﾛｽ「あー……面倒な人達が来たな。」


「ど、どうしましょう……。」



その時、無慈悲にも扉が開いた。＿＿いや破壊された。

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