【刀剣乱舞】短編詰め (ページ4)

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あなたとわたしと3 ページ4

ようやく放課後になった。
体を襲う疲れ。朝せっせと運んだ竹刀も、結局顧問が体調不良でおらず部活は無くなるという最悪の事態を持ってことが終わった。

散々な一日だった。占いなどもう信じるものか、そう決意した。
とぼとぼと帰路につく。朝通行止めになっていたあの道はどうなったのだろう。
足が自然とその道に向かう。曲がり角の先を覗くように見る。
通行止めのテープが貼られ、中には警察官、そして何故か和装の男性がいた。そもそもなんの事故かも知らないが、目撃者かなにかだろうか。
通行止めならば、と覗いていた視線を正面に戻す。西日が強いこの時間、眩しいなと目を細めると、視界の端で何かが煌めいた。
視線をそちらに向ける。そこには刃物の破片が落ちていた。

胸が、ざわめいた。

走るようにその場から離れ、その先で立ち止まり、息を整える。
なぜ、こうも胸がざわめくのだろう。
なにか大切なことだった気がする。思い出さなくてはならない。脳が警報を鳴らした。
汗が止まらない。頭を掻きむしる。冷えた風が隣を駆け抜ける。それでも頭は少しも冷えない。

誰かの足音が近づいてくる。ああ、そうだ。こんな道の真ん中で邪魔になってしまう。少しずつ歩き出す。頭を抱えながら歩く。あと、あと少し。そんな気がするのだ。