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綺麗 ページ22

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樹side





初めて彼女を抱いた時、彼女の背中には沢山の煙草痕があった。

一生消えないような、こびりついた痕。









『……汚いでしょ？』


樹「……………」


『気持ち悪いなら、部屋出てって。抱く気分無くなっただろうし』







彼女は冷たくそう言うけど、俺は違うかった













樹「……汚くなんかない」





『は？、』





樹「Aちゃんの背中、綺麗だよ、」














何故か、凄く綺麗だと思った
















『っ……………そんな事言ってくれたの、貴方が初めて、』













行為中に見せたAの涙は生理的な涙じゃなかった





物凄く、冷たくて、悲しい涙

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作者名：杏都 | 作成日時：2020年1月10日 19時

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