タイトル未定 Ⅰ (ページ21)

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あれから数時間も経った。

彼らが笑いながら姿を消した瞬間、

私は家を飛び出した。

誰も知らない、

私でさえも知らない場所へ。

そんな私を拾ってくれたのが今のマネちゃんの河野さん

彼女だけは私を裏切らないでいてくれた。

『ねえ』

河野「なに？」

『私、死にたいの』

河野「……で？」

『河野さん、芸能界のお仕事してるんでしょ？』

河野「今は担当してた人が辞めちゃったから仕事無いけどね」

『私が大人になったら、芸能界に入らせてよ』

河野「は？」

『どうせ死ぬんだから、みんなに私の世界を見せびらかしたいの。"私"という存在を、認知して欲しいの』

私の背中に焼き付いた無数の煙草痕。

これがある限り、私は要らない子。

痛みに、ううん、快楽に溺れてる時だけ

私は全て忘れられるんだ