ヤンデレ一松 続編

第69松 ページ19

一松目線




いつからだったかな。




僕がAのことを好きになったのは。




確か…だいぶ前の話だった気がするかも。




あの頃は僕たちはお互い純粋だったなって思う。




『一松、好きだよ！』




『うん、僕も…好きだよ』




付き合い始めた頃はお互い初々しくて、デートの度に毎回やらかしていた気がするなぁ。(主に僕が)





そんな僕でもAは笑って許してくれた。





そして僕はそんな彼女が好き。





Aをもっと近くで感じていたい。






「元の世界に戻ったら、また皆で呑みに行こうな！十四松、トド松…一松！」




*




「「頑張って、おそ松兄さん…」」




*






そう言いおそ松兄さんは廊下の方へと去っていった。




十四松とトド松もすっかり洗脳が溶け、元の人格にもどった。





流石だよ、おそ松兄さん。





兄さんの拳には色んなおもいが込められていたんだね。






「っ！！ぐあぁ…！！」






でもね、おそ松兄さん。





兄さんが言いたい事は僕にも届いているよ。






けど、これだけは…Aだけは譲れない。






「い、いちま…つ！？なんで…！！」






おそ松兄さんは確か赤色だったよね？




皆を率先して守るリーダーっぽい色。




なんだかんだ言って、弟の事は放っておけず、悩み事や頼みごとを聞いてくれる。(時もある)





だからさ、兄さん。





僕の最後の…弟の我が儘を聞いてくれる？






「綺麗な紅色の花を咲かせて、朽ち果ててよ。おそ松兄さん」






「っ！！？な、に…するんだよ…！！」







綺麗な紅色の花が咲いた。






後は、青色と緑色かな？






黄色と桃色も早く咲かせたいな。







ねぇ、どっちがいい？A。








Aは何色の花がみたい？








「Aが欲しい花を咲かせてあげなきゃ…」








Aは渡さない。









「A、ずっとずっトズット２人デイヨウネ…」

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