ヤンデレ一松続編 (ページ11)

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第61松ページ11

おそ松目線

「さぁてと、着いたんだけど…」

俺たち３人は同時タイミングで辺りをぐるりと見た。

俺が予測するには、ここはどこかのお屋敷だと予想する。

でもなんでこんな所に一松が…。

「す、すごいな…！なんというか…まるでcastleみたいじゃないか！」

「う、うん…。確かにお城みたいだね、豪勢なお屋敷ってかんじが…」

「すげーな！もうここで一生を過ごしても悪くないよな！よし、探検するぞー！」

俺がそう言うと、チョロ松は「探検じゃないだろ」と久しぶりの鋭い突きが入った。

そして俺たち３人は決意して一歩を踏み出そうとしたときだった。

目の前には見覚えのある四男が立っており、手にはナイフが握られていた。

「…久しぶり、兄さんたち」

「お前…Aはどこにだよ！」

「一松、俺たちはお前たち２人を助けに来たんだ、さぁ共に現実に帰ろう」

チョロ松とカラ松がそう言うも、一松は聞いていないような風でナイフの刃をこちらに向ける。

「Aはもう僕のもの。最早Aは誰にも救われない、救うのは僕だけ」

銀色のナイフが窓から差し込む光で光り、目に眩しい。

思わず目を細めるが、ナイフはキラリと光ったままだった。

「どうやってここまで来れたかは知らないけど、僕たちの世界に侵入してくる奴らは容赦無くバラバラにする。」

「怖いこと言うねー、でもここに来たからには２人を現実に連れ戻さなきゃいけないんでねー」

「よくそんな余裕言ってられるね、もうすぐ僕に殺られるのに」

「それにしても、お前はナイフだけで挑むの？言っておくけど今は3:1だよ。兄が弟に勝るとか思ってるの？」

そう言い、挑発をすると一松は若干不機嫌になりナイフを持つ手に力が籠もるのが見えた。

「煩いよ、まぁそんだけ余裕でいられるんなら遠慮はいらないよね」

そう言うと一松は迅速のスピードで俺の目の前まで迫ってきた。

憎悪や殺意などが宿るナイフを俺はすかさず避け、一松と距離を取ると、一松はまたナイフを走らせる。

すると一松の後ろからチョロ松が現れ、迅速のスピードで肩固めを決めた。

「…！お前、早くなったな」

そう言い、俺はヤツの攻撃を全て避ける。

まだ戦いは始まったばかり。

さて、ここからどう出るか。