(物理的に)小さかった降谷さんがいる世界へと行きました。【名探偵コナン】II

第六十九話 バーボンside ページ26

「バーボン、あなた恋人でもできたの？」


「…なんのことだか」



突然この女に呼ばれ、言われるがままパーティーでのパートナー役をこなし、任務を終えたあと

車を運転していると、ベルモットが突然そんな事を言ってきた。



「あら、私に嘘は通じないわよ。バーボン」


「何故、そう思ったのです？」



どうしてバレたのか。

Aの存在はなるべく知られないようにしてきたのに



「女の勘よ」


「はは、恐ろしいものですね。…確かにいますよ。…遊びですが」


「遊び、ね。…あなたが言った通り女は恐い生き物よ。せいぜい敵に回さないことね」


「アドバイス感謝します」



この会話を最後に、組織に着くまで一言も話さなかった。

くそ、イライラする。

この女のせいでAとの時間を邪魔された。

いつ、居なくなるかわからない存在との時間を。

ベルモットを組織に送り届けた後、苛立ちを隠せないまま家へと向かった。

赤信号になる度舌打ちをつけてしまう。

こんなにボクは我慢ができなかったか。

初めて、心の底から愛した女性。

本当に愛する相手を見つけると、こうも我慢できなくなるのか。



「…早く、会いたい」



A。

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