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第六十三話 ページ20

「……なあ、零。ハロくんがさっきから私の匂いを嗅いでくるんだが…」


「匂い?」



現に今も、ハロくんは私の匂いを香っている。



「ハロ〜、Aの事が気になるのか〜?」



零はハロくんを抱き上げる。



「アン!」



抱き上げられたハロくんは零の鼻のてっぺんをペロリと舐めた。



「うーん…A、ちょっと」


「うん?なんだ?」



零はハロくんを膝の上に置き、私の手を顔へ持っていき香った。



「……なるほど」


「な、何かわかったのか…?」



零は納得した様子で口を手で覆う。



「……多分、Aから僕の匂いがするから…だと思う」


「……っな、なるほど…!!」



私から香る零の匂いに戸惑っていたのか…!!

犬の嗅覚はやはり恐ろしい。



「……ハロ、Aから僕の匂いがするのは慣れてくれ。な?」


「クーン?アン!」


「わかってくれるか、そうか。よかった」



零はハロくんをわしゃわしゃと撫でた。

しばらくハロくんと戯れていると、零のスマホのアラームが鳴る。



「…ああ、そろそろか。A、悪いがポアロに行ってくる」


「もうそんな時間か…わかった」


「そんなに遅くならないから帰ってきたら夕ご飯作るよ」


「うん、楽しみにしてる。…いってらっしゃい、気をつけて」


「…いってきます」



去り際、零は私を抱きしめ家を出た。



「……ハロくん」



足元にいるハロくんを抱き上げる。



「君には初めに言っとかなくては行けない。私は君の主人とお付き合いさせて頂いています。だが安心してほしい。決して君と零との時間は奪わないと約束しよう」


「クーン、アン!」



私がそう言えば、ハロくんはひと鳴きして尻尾をちぎれんばかりに降った。



「そうか、わかってくれたか!」


「アン!アンアン!」


「ああ、なんて愛くるしいんだ…」



念願だったハロくんに会えるなんて夢みたいだ。

ハロくんを堪能するため、ハロくんのお腹に顔を埋めた。



「…温いな」

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yu-kun(プロフ) - まだ見ていただいてる方へ。アカウント変えて続き書いてます。よろしくればプロフからどうぞ。 (2023年4月5日 4時) (レス) id: 7bcd0f2da7 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 「続き」じゃなくて「終わり」になってるから続くのか心配です....見たいです。作成さんも都合があると思うのでそこは首を長くして待っておきます!更新をが楽しみです (2022年6月24日 11時) (レス) @page46 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - 続きがとても気になります!更新楽しみに待ってます! (2021年5月2日 18時) (レス) id: c50ca7ded5 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 感情がリアルで凄くドキドキします!続き楽しみです! (2020年6月17日 9時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
名無し - わー!続きが気になります!更新楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 5時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/  
作成日時:2019年10月6日 16時

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