第三十八話 ページ40
届いた抹茶ラテを口に運ぶ。
「抹茶って、小さい頃は苦手だったけど今飲むと美味しいものだな」
「Aさんの小さい頃、見てみたいですね」
「小生意気なガキだったよ、私は」
そんな事を話していたら携帯に着信が入った。
「悪い、出てくる」
「大丈夫ですよ」
席を立ち電話を取りながら店を出る。
「もしもし、古谷です。どうされましたか？」
「お休み中すみません、佐藤です。入学式の件で…」
「ああ、それは…」
「……はいっ！ わかりました！ 失礼します」
話し終え電話を切り透がいる席へ戻ろうと足を進めたら、私の座っていた席に知らない女性が座っていた。
「お兄さんかっこいいですね〜、これから遊びに行きません？」
なるほど、逆ナンというやつか。
この短時間でよく仕掛けにいこうとしたな。
というか透の目が死んでいる気がする。
サングラス越しなのに。
透が逆ナンされている状況をまじまじと眺めていたら、透が私に気付き手招きをしたので大人しく席に戻る。
「ごめん、待たせた」
「いえ。そんな待ってませんよ」
「え、なに。その女彼女？うっわー、芋女じゃん。こんなののどこがいいの？」
見事に口が悪いな。
「あなたに関係ないのでは？僕は好んで一緒におりますが」
透が笑顔で女性に告げる。
「私たちはいやいや一緒にいるわけではないんだ」
私も女性にそう言えば女性は顔を真っ赤にした。
「何よ！！芋女のくせに！！！」
いきなり逆上し、彼女は私の髪を引っ張った。
「ほら、見なさいよ！！こんな芋女のどこがいいのよ！！」
引っ張られそのまま倒れそうになるところを透が女性の手に手刀を落とし私を抱き寄せた。
「いっ…」
「いい加減にしろ」
透の声が響く。
お客さんは私たちの騒ぎで静まり返り、通りかかった人もこちらを見て足を止めていた。
「僕達がここに来る前からあなたはこのお店にいましたよね？僕に連れがいた事を知っていたはずだ。彼女が席を離れたすぐ後に君は彼女が座っていた席に断りもなく座り、いきなりナンパしてきたと思ったら戻ってきた彼女に中傷発言…ほんと、不愉快だ」
透は足を進め、女性に顔をずいと近づける。
「彼女は僕の大切な女性だ。そんな彼女を傷付けるようなら」
不敵な笑みを浮かべ、透はいった。
「許さないよ」
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ぷぅ(プロフ) - はい、大好きな作品で何度も繰り返し読ませていただいてますし、これからも繰り返し読ませていただきますね(#^.^#) (2020年9月19日 23時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» そう言って頂けて幸いです。忙しさを理由に小説を書けていない事、申し訳ないです…。私の小説のためにコメントしてくださってありがとうございます。まだ好きでいてくれてありがとうございます。ぷぅ様、これからもこの小説をよろしくお願い致します。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、違うかもしれないですけど大好きな作者さんが頑張って書いてくれた素敵な作品をもし盗作されたらと思うと悲しいので( ＞Д＜；) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - プロフの名前はくまたそです。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» これから確認し、内容次第作者様の方にご連絡差し上げようかと思います。わざわざありがとうございました。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu-kun | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/
作成日時：2019年3月10日 14時
