1%の恋〔9〕 (ページ29)

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414「お気に入りの場所…」ページ29

(玉森)「ここね、俺のお気に入りの場所なんだっ。」

A「ここ？！？！、、、」

見渡す限り真っ黒で…、

街灯一つ見当たらない。

ただ、ここが高台に位置している事、

山の中なんだ…という事は確かで。

……、、

ここまでの道中…、突然ひやりとした杉林の中に入った。

杉は、まるで原生林のように高くそびえていて、月の光を遮り、暗い影で万物を覆っているようで怖く感じる程だった。

…少し窓を開くと、入ってくる風が急に冷たくなり、その寒さと湿気は肌に痛く…。

……、、

谷川に沿ってその杉林の中を随分と長い時間進み…、

世界中が永遠に杉林で埋め尽くされてしまったんじゃないか？という気分になり始めた辺りで、、

／ようやく林が終わり…、、

私達は、周りを山に囲まれた盆地のような所に…、今…いる。

…

A「ここが、お気に入りの場所って、、、

玉森さんって、意外にも…、、

オカルト…気質ありw？？、、みたいな…？、、」

(玉森)「んはははは〜(笑)

オカルトww！？

まぁ〜そう言わずっ！

朝まで待ってよっ。」

そう言うと、玉森さんは車の後部座席からブランケットを取り、私に掛けてくれた。

(玉森)「寒くない？」

A「大丈夫です。」

…

私達は、朝まで待った。

玉森さんの言う通りに…。

…

〝しりとり、しようっ！〟

そう…誘われて、しりとりをしながら…。

だけど、途中から私はウトウトしてしまい…。

……zzz

いつの間にか、眠りに落ちていた。