43「心を見せてくれた時」玉森side ページ43
玉森side
A「／寝れて無いの…。」
…そう重い口を開いてくれたのは、俺が部屋中の洋服をたたみ終えた頃だった。
A「／夢ばっかり見ちゃって…、、」
(玉森)「夢？」
A「／あっ、えっと、もちろん悪い夢なんですけどね…、、。
／毎年この時期になると、、
／9年前の事を思い出しちゃって……、、」
(玉森)「ん？
9年前？？」
…話しがイマイチ見えてこず、
今まで敢えて逸らしていた視線だったけど、それを Aちゃんへ向けると…
少し震えているようにも見え…、、
(玉森)「ここっ！片付いたし、座りなよっ！」
さっきまで洋服が盛られていたソファー。
キレイに片付いたし！って、声を掛けるも…
相変わらず、ずっと立ち尽くしたまま…。
…、、
俺は、立ち上がり、
Aちゃんの目の前へ…
(玉森)「大丈夫だよ。
何でも聞いてあげる。
聞かせて…。」
Aちゃんの肩に優しく手をかけ…
ソファーへ…
…、、
…と、
思ったけど、、、
肩に触れるか触れないかのところで、俺は その手を止めた／
／、、
Aちゃんは、こういうのが嫌い…
苦手だもんね…、、
…、、
…そんな俺の手を Aちゃんは目で追うと…
A「／、、ごっ、ごめんね、、
ごめんなさい、、
、、ありがとう、、。」
…やっぱり触れられたくない意志は変わらないようで、、
俺の手を使う事なく ゆっくりとソファーに腰掛けた。
俺も、その後を追うように…並びで。
……、、
……………
A「／えっと…、、9年前…、、…大学生の時なんだけどね…、、
付き合ってる人がいて…。
／私は…、、…ちゃんと想いあってるつもりだったんだけど…、、
彼の中では そうじゃなかったみたいで…、、
彼にとって、私は彼女なんかじゃ無くて…、、
／だから…、、
…その…、、身体…、、
…欲の…、、捌け…、、というか…、、
…、、だから…」
(玉森)「……、、」
ようやくポツポツと話し始めてくれたのは嬉しいんだけど…、、
…そういう…系の…話し…なんだ…、、、
……、、
過去に大失恋したー、とか…
そういう事じゃ無い、
もっと深くて…深い…、、
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作者名：りんこ | 作成日時：2020年8月1日 2時
