Perfect〜隣人はAAA與真司郎〜

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その笑顔は
私の知っている
いつもの真くんの笑顔だった…






真「電気も点けんと何しとるん？
はよ開けてや！」






相変わらず笑顔で
私が窓の鍵を開けるのを待つ真くん。







『ごめん…今日は帰って…』







こんなに泣き腫らした顔を見せたくなかった。



真くんからは、
部屋が暗くて私の顔はハッキリとは
見えていない筈だから…






真「え？なんでなん？開けてや！」


『真くん。ごめんね、今日は疲れてるの。』


真「嫌やで。帰らへん。」


『お願いだから、帰ってよ…』


真「俺、Aがココ開けてくれるまで
帰らへんから。」







真くんはそう言うと、
窓に背中を付けて、ベランダに座り込んだ…







真「何があったか分からへんけど、
俺、Aに話があって来てん。」


『なんなの…？』


真「窓越しなんて絶対に嫌や。」


『何よそれ…』







それから
本当に真くんはベランダから微動だに
しなかった。




それから1時間経っても変わらず、
ベランダで座り込んでいる真くん。








『はあ…。』


真「A…っ。」


『AAAの與真司郎をベランダに放置なんて
出来ないだけ…』


真「おおきに。」







私は、真くんのしぶとさに負けて
真くんを部屋に上げた。

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