與の憂鬱と不機嫌な彼女 (ページ28)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:361,978 hit

Episode26 ページ28

.

『はあ…。』

真「ため息、何回つくねん。笑」

『だって、こんなの必要無いじゃん。』

私は、真司郎と秀太に挟まれて、
後は名前すら知らない女の子3人と
男の子1人。

親睦を深めようっ！！
って、くだらない事を担任の先生が言い始めて
グループをくじ引きで決めて
1時間話すらしい。

『ほんっとに、くだらない。』

「ねえねえっ、Aちゃんは與君と
仲良いの？」

あからさまに作った声で
私に問い掛けてきたぶりっ子女。

女の私にまで目をデカく見せようと
してんじゃねーよ、ブス。

『気安く名前で呼ばないで。
それに、真司郎との仲はアンタに関係ない。』

「えっ…、酷いっ。
ただ、仲良くなりたいだけなのに…っ。」

『嘘泣き辞めてくれる？
ほんとそういうのうざいから、目障り。』

「ちょっと、
そんな言い方しなくて良くない？」

『何で、アンタが口出しすんの？
コイツの何なの？良い子気取り？』

「べっ、別に私はそんなんじゃ…」

ぶりっ子の事を庇った
清楚系女子で売ってそうな腹黒女は、
私が言い返せば何も言えない様子。

「アンタこそ何なわけ～？
ちょっと、
美人だからって調子に乗んないでよ～。」

『は？ちょっとじゃないし。
アンタみたいに厚化粧しなきゃ
まともに見れない様な顔の奴に
言われたくない。』

今時、つけまつげ何枚つけてんの？って
くらいの厚化粧をした、言わばギャルも
私が言い返せば何も言えない様子。

末「ははっ。
やっぱAは面白いわ。笑」

『だから、馴れ馴れしいんだってば！』

秀太は左手で腹を抱えて笑い、
どさくさに紛れて右手を肩に乗せてきた。

.