No.62 ページ31
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牧野side
朝、クラスメイトに挨拶をしたら逃げられる。まるであの赤札を貼られていた時の私を見る様な目をして。
つ「ねぇ、ちょっと！！」
私は訳も分からず、後を追いかけた先にはあの極悪非道の三人衆が仁王立ち。私は思わず息を呑む。
浅「最っ低ね。アンタ」
鮎「道明寺さんの彼女面なんかして良い気になって」
山「信じられない。
つ「………何言ってんの？訳わかんない事言わないでよ！」
私は来た道を戻ろうと振り返った瞬間、髪を強く引っ張られた。
浅「おいで！！！！つっきー」
つ「っい、痛い！痛いっ、ちょっと！！！」
浅「来なさい！！！！！」
つ「ちょっとやめ、離してよ！！！！」
強引に連れてこられたのは、あのいつものカフェ。そこには全校生徒が居て、私の事を冷めた目で見ていた。
浅「見なさいよ」
つ「え？」
極悪非道三人衆の一人、浅井百合子が顎を突き出して見るように指示を出す。その先には何かを隠すようにして置かれている一枚の白い布。
「ご自由にご覧下さい。」とだけ、書かれていた。
つ「…………？」
中々動き出さない私を見兼ねてか、浅井自身が布を取った。するとその布で隠されていたのは、私がまるで男に抱かれていたかのような写真の数々だった。
つ「………っ、なんで」
鮎「アンタがしてる事は女として、最低の事だよね！！」
つ「違うの！これはっ……」
山「何が違うのよ！！！！」
浅「……道明寺さんだけじゃない。アンタは英徳人間全てを騙した事になるんだからね！！！！」
山「今までみたいに手緩い真似じゃ済まないからね」
浅「覚悟しなさいよ！！！！！」
私は再び、髪を引き抜かれるんじゃないかって思うくらい強い力で髪を引っ張られる
その時
司「何やってんだお前ら！！！！」
バタバタと足音を立てて、道明寺がやってきた
司「お前らこんな事してただで済「これ見てください」」
道明寺の前に出された私の写真、それを見て呆然とする道明寺
つ「違うの道明寺！」
司「どういう事だ牧野」
つ「誰かに騙されたんだと思う！私の事を気に入らない誰かが！」
司「………」
つ「信じて……」
何も言わずに出ていく道明寺、周りからは盛大な拍手。
その瞬間、全校生徒は一気に私の敵となる。
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
