No.22 ページ40
静「ふふ、Aと随分仲良しなのね。私ちょっと焼いちゃう、なーんて、冗談!
Aにも私以外に"同性"のお友達が出来て嬉しいわ〜!」
私はその時、涙はすっと引っ込んで。静香さんの言葉の違和感を頭の中で探る。「Aにも私以外に"同性"のお友達が出来て嬉しいわ〜!」……どうせい、ドウセイ、同性?
『あ、静香それ、ダメ』
静香「あれ、このドレス嫌だった?」
つ「ええええ〜〜〜〜!!!!!!!」
私は思わず口を抑える
静香「どうしたの!?」
『………』
つ「……えっと、つかぬ事をお聞きしますが、もしかしてそちらにいらっしゃる高塚Aさんって、女性……なんですか?」
この質問で何かを察したのか、次は静香さんが口を抑えた。
静「え、待ってもしかしてA。まだ言ってなかった……?」
高塚Aはゆっくり頷いた
『あと、類と司も気づいてないの。』
静「あの二人もまだ知らないの!?」
今世紀最大の驚きかもしれないって思ったくらい、びっくりした。まさかホントに女子だったとは。
静「ま、そのうち分かっちゃうわよね!」
『……本当に相変わらずだね、静香は』
静「ふふ、あ、そこに座ってくれる?」
私は静香さんの軽さに少し驚きつつも、冷静を取り戻し置かれていた椅子に腰掛けた。
・ ・ ・
つ「あの、どうして私のことを……」
静「類がね、面白い女の子が居るって言ってたの。一目で貴方の事だって分かったわ!」
つ「どうして、ですか?」
静「……でも驚いたわ!他人に興味を示さなかったあの子が自分からあんな事をするなんて。もしかしたら類は、貴方の事が好きなのかも知れないわ」
つ「っ、まさか!絶対無いと思います!!
だって……」
静「ねぇ!靴はこれがいいんじゃないかしら!」
そう言って静香さんが見せた靴は、如何にも高価そうで、それは思わず口から出てしまった。
つ「……高そうな靴、い、いいです私!!!」
静「パリではね、女の子はとびっきりいい靴を履きなさいって言われてるの。そうすれば、靴が自然と素敵な所へ連れて行って下さるんですって。
……ふふ、素敵だと思わない?」
つ「……素敵、ですね」
私に向かって微笑む静香さんが、あまりにも綺麗で私まで頬が緩んで微笑んでしまった。
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トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね!一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは!いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです! (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もりのくまさん | 作成日時:2021年9月23日 9時