No.18 ページ36
『静香にそう言われると……嬉しいっ』
静「ふふ、もう可愛すぎるわ！」
静香はまた僕をギュッと抱きしめて、離れた。
美「にしても静香はますますいい女になったよな〜」
総「フランス男が放っとかなかったんじゃない？」
静「それなりにねっ
……それで類は？彼女出来た？」
類「出来ないよ」
静「ダメじゃない！いい恋をして、輝いてないとね！」
類「……確かに、静香は輝いてるよな。あんな格好して雑誌出まくってさ」
類の言葉に首を傾げたのは、僕だけだったみたいだ。
総「類〜、静香が人気者になりすぎて妬いてんじゃないのか？」
類「そんなんじゃないよ。ただ、あんな裸みたいな格好して出なくてもいいんじゃないのかって……
静香はそこら辺の安いモデルとは違うんだからさ。」
静「ふっ、類はいっつもそうやって私のことを心配してくれる。そんな類が大好きよ！
……ふふ、ありがとうっ」
類の顔も静香の顔も、僕には全く見えないけど、なぜか幸せな空間だって事は伝わってきた。みんな楽しみに静香の帰りを待ってたんだ、だから。
お帰りなさい、静香。
・ ・ ・
静「あっ！！！」
空港から藤堂家に向かう最中の車の中で、静香が珍しく大きな声を出して、何か思い出した様な素振りを見せる。
静「Aの事をね、フランスで少し話したらスカウト沢山掛かっちゃってね、どう？これを機にやってみない？
もちろん、最初は私も一緒にサポートするし、いつかは一緒にお仕事してみたいの……」
ずっと昔から、静香が僕と一緒にモデルの仕事がしたいって言っていた事は知っていたし、現に今まで何度も誘ってもらっていたのに、僕自身に勇気が無く毎回断っていた。
美「いいじゃんA、やってみたら！」
総「ちょ、おいあきら！類の顔見てみろよ」(笑
類「………」
類は今、どんな顔をしてくれてるのかな。僕には見えないから分からないけど、そんな時教えてくれるのはいつも総二郎で。
総「ほんっとおまえは、二人のことになるとすぐ顔に出るよな〜」
類「うるさいよ、総二郎」
美「まぁまぁ、大好きなAちゃんまで知らない奴の見世物になんのが嫌なんだよな〜？」
隣に座っていた静香は、小さく笑った。
静「……懐かしいわ、私がモデルするって言った時も類はそんな顔していたのよ、ふふ
分かったわ、じゃあAが自分からしたいって思った時、また言って？いつでも私は大歓迎よ」
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トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね！一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (
レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです！ (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2021年9月23日 9時
