4日で結婚した話 (ページ18)

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はじめてのAちゃんの家

そりゃ今日はじめましてしたんだから当たり前だ。

エレベーターを上がりながら

つい客観的に自分のこと見ちゃって

あれ？結構やばいことしてるよね？

でもやっぱり帰ります。

なんて言えない。言うつもりもないけど…

『散らかってるけどどうぞ』

玄関の中に入ると、

入り口で待っている朝のコーギー

『あ、犬大丈夫ですよね？』

「飼ってるからね？笑」

『すもも〜』

Aちゃんがすももをわしゃわしゃ撫でて

中に入って行くのを追いかける

Aちゃんに着いて行ったすももは、

思い出したかのように俺の方にきて吠えはじめた。

めっちゃ威嚇されてる(笑)

『もも！シーして！ソファーにどうぞ』

ソファーに座っていると

ティーカップと好きなお菓子が運ばれてきた。

『ミルクティーで大丈夫ですか？』

「ありがとう」

ポトポト注がれたミルクティーを

一口飲んでひと息つく。

「で！どーする？」

『どーする？とは？』

「4日午後は仕事だから、提出午前中なのね？」

『…』

「だから3日の夜までに全部終わらせないと」

1日2日3日でお互いの両親に挨拶と事務所の説得

彼女の両親がどんな方か全然知らないけど…

Aちゃんの両親と事務所の説得が

1番難航しそうだな…

『あの…さすがに…無理じゃ』

「やればできる」

『ご両親反対されるんじゃないですか？』

「それはAちゃん家でしょ？」

『うちミーハーなんで…』

まじ？！

じゃーあとは事務所だけか…

とりあえず明日Aちゃん家いってもいいかな？

さすがに急すぎるから明後日かな。

『あの…』

「ん？」

『本気ですか？』

「さっきから言ってるじゃん(笑)」

とりあえずご両親にアポ取ってもらって

俺も両親に明日の朝伝えよう。

ミルクティーを飲んでいたら

すももがこっちにやってきて

Aちゃんの隣に寝転んだ。

俺が触ると起き上がって威嚇してくる。

あれ？結構動物には好かれるんだけど(笑)

『もも！嫉妬してるのー？男の人初めてきたから』

「え、男の子？」

『そーですよ？』

「女の子かと思った」

Aちゃんとられたと思ったのかな？

かわいい…

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