ちびれんくん9

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紫耀side

廉「ふぇ、しょ…ごめ、しゃい…涙」

「謝らないで大丈夫だよ。廉くん今身体辛いでしょ」


その言葉に小さく遠慮がちに頷いた廉。


「そうだよね？みんなも具合悪い時はゲーしちゃうときがあるの。だからごめんなさいは要らないよ」

廉「ん、わかっちゃ…」

「うん、いい子。ほらもう大丈夫だから涙さんお終いだよ〜」


そう言って指で涙を拭ってあげると

やっと可愛い笑顔が見えた。


「うん、廉は笑顔でいなきゃ」

廉「あい！」


少し元気になったかな。心の面は。


「れん、少し座って待ってて？しんどくなっちゃうから」

廉「あーい」


椅子に座らせて残りの処理を済ませる。









＊










＊




「よし終わった〜」

廉「ありがちょ、」

「ううん。いいの。お布団新しくしたからゴロンしよっか」

廉(コクン)


しんどいのに座って待っててくれたから

かなりぐったりしちゃって、廉を布団にゆっくり寝かせて布団を掛けてあげる。


「酸素付けておこっか」

廉「ん、」


雨足も強くなってきて、遠くで雷の音も聞こえ始めてきた。


廉「こわいっ涙」

「怖いね。雷さんゴロゴロなってるね」


ここ最近、雷を怖がるようになってしまった廉。

理由は本人にもよくわからなくて…


特に雷の日に1人にさせたこともないし

目の前に落ちたってこともないんだけど、、

急に怖くなっちゃったみたいで…


まぁ大きい音するし、場合によっては停電したりするし

最近心臓病の関係で天気が悪い日は怠くなったり発作も出やすいから嫌いになったんだと思う。



「抱っこする？」

廉「ん、だっこぉ…涙」


怠いはずだけど、雷の方が怖いみたいで

抱っこする？と聞けば、手を広げてきた。


「よいしょっと」


そっと抱き上げてあげて毛布を包んでトントンしてあげる。


「しんどいね」

廉「んっ、っ…はぁっ、はぁっ…」

「苦しいね。しょお傍に居るからね〜」


酸素量を少しだけ上げてあげて

後は一応お薬飲ませた方がいいかな。この感じだと。


ピルケースからお薬を取り出して…


「れん、これお口に入れて？」

廉「やぁ〜」


ですよね〜笑

まぁ一筋縄ではいかないのは分かってる。

けど、これはゼリーとかに入れちゃうと

お薬の効果が出なくなっちゃうんだ。

だから頑張ってもらわないと。


「れん、これお口の中に入れてアメさんみたいに舐めるだけでいいんだよ？」


そう言うと渋々口を開けてくれた。

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