GAME77 ページ37
アカツキ「ふぬ...ふぬぬ...」
無理くり間に入り外へ抜け出そうと試みるアカツキくん
肌や布が擦れる音が耳を掠める中で突然抜けるような音が響いた
ポンッ
カリン「!」
貴「あら」
アカツキ「ほら抜けました!これで脱出できます!さあお二人も早く!」
彼の言葉に頷きカリンちゃんを先に行かせる
脱出できることに安心したのか彼女に笑みが戻り様子を見守った
ぐにっ...
「「...」」
ぐにぃ...
カリン「...」
_が、彼女はその隙間から出ることができなかった
何故なら彼女の特有の身体が突っかえてしまったためである
カリン「いいわよ!笑いなさいよ!!」
アカツキ「いや...笑えませんよ...!」
カリン「どうせ太ったわよ!ええ知ってますぅ!」
貴「カリンちゃん、落ち込まないで」
アカツキ「でも見たところつかえてたのは胸とお尻でゴッ!!」
鈍い音と共にアカツキくんの顔面にカリンちゃんの拳が入った
更に宥めていたのも虚しく彼の一言で大泣きしてしまいとてもカオスな状態だ
貴「二人とも落ち着い...」
ガチャ
「「「!」」」
貴「アカツキくん早く隠れて!」
扉の開く音と共に姿を現したのはこの部屋の持ち主
キッカ「あら?もう1匹は?柵をぬけちゃったのかしら」
どうやらギリギリバレずに済んだらしい
そう言って彼女はこちらに歩み寄る
カリン「あっあんたよくも...!」
キッカ「まっ元々欲しかったのはこっちだし、別にいっか」
彼女の怒声を無視すると、恍惚とした表情でするりと柵の合間から手を伸ばしそのままカリンちゃんの頬に触れる
キッカ「ああ、柔らかい...どうさばいてやろうかしら...」
カリン「ひっ...」
パシッ
「「!」」
その様子を見せられていた私は制するように彼女の触れていた腕を掴む
キッカ「...何すんのよ」
貴「彼女から手を離しなさい、怖がっているわ」
キッカ「...いやよ」
ギリッ
キッカ「...いたっ!」
一向に離そうとしない彼女に目を細め掴んでいた手に力を込め引き上げると苦痛からか顔を歪めた
貴「いいから離して」
キッカ「っ!」
バッっと勢いよく手を離した彼女にニコりと笑みを向けた
キッカ「(なっ何こいつ...急に顔が変わったわ...)」
青ざめるような顔つきの彼女を無視して私は口を開く
貴「それで?私たちをどうする気なの?」
キッカ「!...フフゥ...あんた達には私の人形になってもらうわ」
148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時