GAME63 ー5STAGE- ページ23
パカ「第5ステージは”鬼退治”でございます」
夜中_連れてこられた場所はタワー中心部から離れた場所にある和風地帯”カクリヨ”
江戸時代を醸し出すような雰囲気のこの場所ではお祭りが開かれており、お面をつけた人々が握いでいた
パカ「この村では今晩、カクリヨ祭という鎮魂の儀がとり行われます。しかし毎回、その騒ぎに乗じて鬼が生娘を攫いに来るとか...」
ゲームでも良くある誘拐事件ってところね
パカ「今回のクリア条件は誘拐の阻止およびこれまで攫われた娘さん達の奪還です。今晩の祭りは失敗の許されない一度きりのイベントでございます。皆様、心して臨んでください」
アカツキ「”奪還”ですか?”退治”でなく...」
疑問に思い口を開こうとした矢先、代弁するように問うたのはアカツキくんだった
パカ「もちろん、鬼の根城をつきとめこの地から一掃できればトゥルーエンドでございます。しかしながら今回の鬼はチート級の強さ...」
「「「!」」」
パカ「全滅確定のタスクを背負わせるほどワタクシも鬼ではありません」
だからこその”奪還”というわけね...
チート級の強さ相手に真面に”退治”なんて出来るはずがないと踏んでか今回のルールは少しだけ甘めに設定されているようだ
だからといって本当に簡易なものかは分からないが
ヒミコ「ここ...今までの場所とはなんだか雰囲気が違いますね...」
カリン「ヒ..ヒミコちゃん怖い?大丈夫?怖い?」
不安そうに辺りを見渡すヒミコちゃんに近づいたカリンちゃんだが、その顔はヒミコちゃんよりも不安そうに顔を青ざめている
ヒミコちゃんは否定したが、彼女の耳には届いていないようで何故か手を繋ぐ羽目になっている
ベチョリ
ヒミコ「(手汗が...)」
ユズ「あっずるい!ボクも交ぜてくれ!!」
アカツキ「俺も!俺も!」
好奇心旺盛の彼女らは何かの遊びだと思ったのか、寝ているマキノくんを加えてカリンちゃんたちと交ざり手を繋ぐ
その姿は組体操でよく見受けられる扇形のあれだ
アンヤ「オイそこ広がんな、通行の邪魔だ」
アンヤくんから注意を受け文句を言いながらその動作を止めた彼らだったが、カリンちゃんだけは最初のままヒミコちゃんの手を握っている
貴「大丈夫?」
カリン「Aさ〜ん...」
貴「良かったら私も一緒に繋ぎましょうか?」
カリン「!...お姉様!」
__お姉様?
突然の呼び名に頭を傾げたが、今にも泣きそうな嬉しそうな顔の彼女にそんなことはどうでも良くなり彼女に手を差し出した
ベチョリ
手汗が...
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作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時