孤独から救ってくれた 【川村壱馬】

17話 ページ19

壱馬side









Aにどうしても会わせたい奴が居ったから
少々躊躇いながらも聞いてみたら意外とあっさり
OKが出た 。









そして連絡をして 、待ち合わせ場所に着いた 。









A )こんな所に公園があったんですね 、







初めて見ました 、と言う様にAが話す 。








壱馬 )ここ 、俺達の溜まり場やってん









俺も久々に来て 、楽しかった時の記憶が蘇ってくる









1番思い出がある砂場近くのベンチを見詰める








壱馬 )……… 。









少しぼーっと考え事をしていると
Aが眉を垂らし俺の顔を覗く








A )壱馬さん… 、悲しそうな顔になってる…








Aにそう言われハッと我に返り「大丈夫」と
心配をさせないように言葉を紡ぐ







すると不意にAの腕が伸びて来る


A )……









壱馬 )…A、









俺は優しく華奢なAの手で頭を撫でられる









一つ一つの言葉に感情がこもってると分かるくらい


綺麗な声で 、俺に一言Aがこう放つ







A )大丈夫 、少なくとも私はずっとここに居ますよ







…最近 、Aを見ていると
胸が苦しくて 、目が離せなくて 、近くに居るのに
遠く感じ 、挙句の果て 、離れたくないと思ってしまう…







壱馬 )俺… 、









もしかすると…この気持ち…







A )ん ?









好き…なんだ 、

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