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初めからこうすれば良かった。


こうなるはずやったのに。


どこで掛け違えてんやろう。



ベッドの中。


冷え切ったAのカラダに体温が戻ってく。

必死で俺にしがみついて・・・


何度も、最初から好きやった、って。


お互いに、囁き合うて・・・



嵐の夜は人の心を、惑わす。


窓に打ち付ける雨。


Aの電話がまた光った。


きっと出張中の亮から・・・


「電話、出るね」


裸のままのAが電話に出る。

そのAの背中を抱きしめた。


「うん、大丈夫。
もう家に着いたから・・・
亮くんは?
そっちは晴れてるんだ。
うん・・・
明日、式場の下見だよね。
分かってるよ。
・・・うん」


Aの声が切なく響く。


「A、好きやで?
おやすみ」


亮の甘い声が、俺の胸に突き刺さった。


電話を切ったAが振り返って。


俺を切ない目で見つめて・・・


お互いに惹きつけられるように、
キスを交わす。


二人ひとつの罪を背負った。


亮から奪いたい。


やけどそんなこと、出来るわけもない。


「章大、これきりにしよう。
もう遅いから・・・
一度だけでも幸せだった」



Aが泣きながら、
俺の頬に触れた。



会わずにおれるわけないって、
知ってて・・・

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亜季(プロフ) - すれ違いが切なすぎます。自分の気持ちを伝えなかった主人公ちゃん弱虫ー(泣) (2017年10月23日 22時) (レス) id: 327514e65b (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 書き足されたモノ、読ませて頂きました(^^) とっても刺激的で、ドキドキしました(*^^*) (2017年10月23日 0時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
くり(プロフ) - 亮ちゃんはちょっと自業自得やけど…(笑)、しげは不憫…そして照史くんも…。それにしても女はこわいなぁ(>_<) (2017年10月3日 18時) (レス) id: 23a9b7a6e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年9月29日 21時

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