第５２話【上機嫌×不機嫌】 ページ3
*
「いやぁ、フェイタンもかなりギリギリだったね」
拠点に戻り、先程の試合の話。
試合に勝ったからだろうか。フェイタンは機嫌が良かった。Aの予想通り、負けたくなかったのだろうか。
「A、怪我の手当てするよ」
『あら、いつの間に』
「……気づかなかたのか」
結構深くいったはず。フェイタンは驚いた。
彼女は自身に治癒魔法をかける。
「治癒魔法はもうできるようになったの？」
『そうよ！多分、1度使った魔法は使えるわ！気づかなかっただけで』
彼女はずっと空を飛ぶ魔法ばかり練習していたのだ。それに気づいたのは数日前、人を殺した時らしい。ミカちゃんに対して治癒魔法が使えていた。
「へぇ。魔法使う時ってどんな感じ？」
『うーん。なんて言うのかしら。術式を組んで魔法を完成させるとその魔法が使える感じよ！案外簡単な仕組みだったのよ。1度組めた術式はたし算みたいに忘れることはないの』
「そこは念と似た感じなんだな」
フランクリンとシャルナークは関心した。
「……そいや、急にお前強くなたね。あれ何か」
フェイタンが問う。それはフランクリンもシャルナークも同じく疑問だった。
『あれも魔法よ！強化魔法ね。最大で5倍まで自身も他者も強化できるわ。けどまぁ、5倍とかにしちゃうと身体が力に追いつかなくてコントロールが難しいけど』
さっきのは2倍にしただけ。
彼女はどうやら次々と魔法を思い出しているらしい。これは記憶が戻るのもすぐかもしれない。
『2倍にしても勝てないのは悔しいわね』
「お前はワタシには勝てないね」
『いつか絶対勝ってやるんだからみてなさいよ！！！』
「お前は弱いままでいい」
『はぁー！？』
彼女は背伸びをしながらフェイタンの肩を掴み、揺らした。フェイタンは抵抗することもなく、本を読む。
「お前は守られとけばそれでいいよ」
フェイタンは立ち上がり広間を出た。
Aは意味わかんないとソファに寝転がり、足をバタバタさせる。
「男心ってのがあるんだよ」
『なによそれ！』
ぶーぶー不満を言う彼女は今日も元気だ。
第５３話【それはまるで某名探偵】→←第５１話【経験値を５獲得した。レベルが１上がった】
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ﾄﾞﾛｰﾝｺﾏﾐﾚ(プロフ) - めちゃ面白いです。 (2019年7月18日 6時) (
レス) id: 2653006338 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 初めまして。みやちゃんさん、マナと言います。わがまま×お嬢様すごく面白いです！次の更新楽しみにしています！無理しない程度に頑張ってください。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 5e4d5a9486 (このIDを非表示/違反報告)
桜綴(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年6月2日 15時) (レス) id: eaaab171d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠の18@みやちゃん | 作成日時：2019年4月30日 19時
