第１話【それは気まぐれか】 ページ2
*
薄暗い街中。
幻影旅団と呼ばれる彼らが住む廃墟。
そこでたまたま歩いていた彼。
すると、どこからか音が聞こえた。
音のした方へ行ってみると、そこには杖をつく少女がいた。金髪をツインテールにした少女。まだ10歳くらいだろうか。幼い。
普段の彼なら慈悲なく殺していただろう。だが、今日の彼はその少女に近づいた。
「……お前、何してるか」
少女は声のした方を見る。見られた彼は少女が杖をつく理由が分かった。目元の包帯。確実にそれだろう。
『おにーさんは何してるの？』
「ワタシが質問してるよ。お前が答えるね」
殺気を少女に放ち、答えを急かす彼。
しかし少女に怯える様子はない。
『分かんない！だから歩いてたの！』
「なぜ分からないか」
『分かんないものは分かんないの！』
ふんっとでも言うようにそっぽを向く少女。
彼は何を思ったか、その子を抱きかかえる。
『わっ』
「ちょと寝てろ」
少女を気絶させ、皆がいるところへ彼女を連れていく。
彼……フェイタンが侵入者がいたと言って連れてきた子。
団員たちは皆彼女に注目していた。
「こんなガキが侵入者？」
「そうよ。軽い気絶だからもうそろそろ起きるね」
そのフェイタンの声と同時に、少女が動き出す。
団員たちは彼女から目を離さない。
『……あれ、杖』
少女は何かを……杖を探しているのか、床に手をつき探る。なかなか見つからなく焦ってきたのだろう。動作に出ている。
『……あたしを見てる人、杖知らないかしら？』
「へぇ。気づいてたんだ」
シャルナークが言う。
気づいていたのは皆も驚きだった。この歳で絶を使った自分たちに気付けるのか。
『杖、知らないかしら？知ってるでしょ？出してちょーだい』
シャルナークの方へ腕を伸ばし、杖を急かす少女。それを見て、フェイタンが預かっていた杖を受け取る。それは杖というには重たかった。
「どうぞ」
『礼を言うわ！』
少女は杖を持つと立ち上がる。少しふらついたが何ともなさそうだ。
そこへ、団長である彼が話しかけた。
「名前を聞いて良いか」
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永遠の18@みやちゃん(プロフ) - きぃさん» ありがとうございます！主人公ちゃんもミカちゃんも私好みのキャラにしているので大好きと言われると嬉しいです(笑)これからも頑張らせてもらいます！ (2019年4月20日 21時) (
レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 主人公ちゃんもミカちゃんもかわいくて大好きです！更新頑張ってください！！ (2019年4月19日 19時) (レス) id: 6e365f857a (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 永遠の18@みやちゃんさん» 返信は遅くっても全然大丈夫です！！（笑） (2019年4月12日 19時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の18@みやちゃん(プロフ) - ワサビ餅さん» お返事遅くなり申し訳ない！私もミカちゃん好きで当初はただのモブキャラ予定でしたが……続きはCMの後！(笑)お互い頑張りましょねー！ (2019年4月12日 18時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 登録人数すごいですね！！ミカちゃんが個人的には好きです！お互い頑張りm（殴←（何様やって感じですよね。(笑) (2019年4月2日 10時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠の18@みやちゃん | 作成日時：2019年3月8日 1時
